01-02

アドニスのこころ

01【トイレのしつけ】 10【睡眠】
02【順番】 11【おしゃれ】
03【お迎え】 12【健康】
04【シャンプー】 13【天国】
05【爪切り】 14【アフロディーテ】
06【散歩】  
07【ヘアカット】  
08【乗り物】  
09【食事】  

トイレのしつけ

トイレを覚えてもらうのは大変だった。アドニスはパパの連れ子だ。パパがママといっしょになる前の独身時代からのつきあいだ。パパが朝出かけて夕方帰って来るまで、アドニス1人でお留守番することになる。夜はいっしょにいるから、パパが一生懸命トイレを教える。でも次の日、夕方会社から帰ると、好きな所におしっこをしている。
「だめじゃんか。ここにしちゃあ」って思っても、「おかえり、おかえり。パパ、おかえり」ってベロベロ攻撃でお迎えされると、怒るに怒れない。「昼間、いっしょにいないから、しょうがないよなあ」って許しちゃう。

しつけの本とか読むと、「そそうを見つけたら、鼻先をおしっこにつけて叱る」と書いていた。試しに叱ってみたら、「おしっこすると叱られる」と勘違いしたようで、コソコソと部屋の端っこを歩きながらおしっこをしていた。細く伸びたおしっこの跡とコソコソ歩く姿を見た時は、とても心が痛んだ。叱っちゃダメだって思った。
「違うんだよ。おしっこすることを怒ってるんじゃないんだよ。おしっこはしてもいいんだよ。でもそこは。。。」 さて、どうやったら覚えてもらえるだろうか?

トイレに限らず、「しつけ」は難しい。でもこれは、覚えない犬が悪いんじゃなくて、教えられない人間が悪いと思う。人間の教え方が悪いから覚えられないんだ。決して犬のせいではないと思う。
「ばかだなあ。お前」じゃなくて「ばかだなあ。俺」である。教え方さえ良ければ、すぐに覚えてくれる。色々試してみよう。「なんだ。こうすれば分かってくれたのか」ってことが多い。

アドニスの場合、トイレの場所を変えたら一発だった。今まで、ゲージに閉じ込めたりするのは嫌だったので、フロアーを好きに使わせ、部屋の隅にトイレシートを置いて「ここでするんだよ」って教えていた。そのトイレをユニットバスに移動したのだ。シートからおしっこがはみ出ても、シャワーで洗い流せるから便利かも?っていう考えだったのだが、ユニットバスにアドニスを入れて扉を閉じると、すぐおしっこをするようになった。

うれしかったねえ。この時は。。。「アドニス!お前は天才か!」って思ったもん。
その後、「アドニス、トイレ!」って言うと、自分からユニットバスに入っておしっこできるようにまでなった。今でも我が家では、アドニスがおしっこ、うんちをすると誉めているし、うんちのことは、「アドニスの宝物」って呼んでいる。
「おお、今日も宝物がいっぱいだ〜」(笑) しあわせ。


順番

我が家は、パパ、ママ、アドニスの3人暮らしだ。アドニスのこころの中には順番がある。
1番パパ、2番アドニス、3番ママだ。
アドニスは、ママよりも先にパパといっしょにいたから、負けたくない気持ちがあるらしい。あとから来てパパを横取りされたと思っているのかもしれない。ママはママで、アドニスと張り合って楽しんでいる。

でも、パパがお出かけすると、2人の関係が変わるらしい。ママ曰く、パパがいない時は、アドニスととっても仲良しで、言うことも聞いてくれるそうだ。1番パパ、2番ママ、3番アドニスの順番みたい。でも、パパが帰って来た途端にアドニスが変わるらしい。

「あっ、パパだ。パパだ。よし、ボクが2番にランクアップ!」そんなことを考えてるのだろうか?
今日も、ママとアドニスの2番争いが続く。


お迎え

アドニスは、お迎えがすごい。ママ曰く、パパのクルマの音で帰って来たのが分かるらしい。パパはユーノスロードスターに乗っている(ロドスタのページ参照)。ちょっとだけ、ブロロロっていう。なので、ブロロロっていうマフラー音を聞くと反応する。でも、時々は他のクルマと間違うらしい。

そして、「パパだ!」って思うと、キューン、キューン鳴いてママに知らせてくれる。玄関に直行し、お迎えの準備だ。玄関ドアに鼻を近づけ、フガフガ言いながらパパの匂いを探そうとする。

コツ、コツ、コツ、ピンポーン♪ガチャ。「お帰り〜!」
くるっと回って、前足上げて飛びついて、お迎えベロベロ攻撃だ!そして、しばらくは部屋の中を意味もなく走り回って喜びを爆発させる。ありがたいよね。こんなに歓迎されると。。。

ちょっとクルマまで荷物を取りに行くとか、ちょっとコンビニまで買物に行くとか、ほんの数分の外出でも同じようにお迎えしてくれる。
「パパ〜、5分間さみしかったよ〜」って。この子の愛の深さを感じてしまう。

アドニスは全然吼えない。ワンって言わない。でも、ドアのピンポーンには異常に反応する。ピンポーン♪「ギャン!ウー、ウー、ウー」 もうひたすら、「誰か来た!誰?誰?ダレ〜?」って騒ぐ。

最近はやらなくなったが、昔はテレビのクイズ番組で解答者が押すボタンの音にまで反応していた。解答者がボタンを押してピンポーン♪と鳴ると、玄関までダッシュして「ウー、ウー」と言っていた。「おかしいなあ。ダレもいないや」って戻ってくると、またピンポーン♪でダッシュ。「ウー、ウー」アドニス大忙し。


シャンプー

賛否両論あるかも知れないが、我が家ではアドニスといっしょの布団で寝ている。冬はアドニスのぬくもりがありがたい。
いっしょに寝るので、なるべくシャンプーするようにしている。獣医さんは、「この犬は、なるべく洗うな」って言うけど、外で遊んで汚れたら洗わずにはいられない。獣医さんが洗うなって言う理由がよくわかんないが、皮膚が弱いのを心配してるのかな?
いつも使っているシャンプー・リンスは「ZOIC(長毛用)の低刺激アミノ酸ベース」。とってもいい匂いがする。

さて、アドニスに水をかけると、「あんた誰?」っていうぐらい顔つきが変わる。目がぎょろっとしてて、ちょっと怖い。この顔は秘密だ。
また本などを読むと「耳に水が入らないように」などと書いてあるが、頭ごとゴシゴシ洗っても大丈夫だ。洗った後は綿棒で耳掃除もしてあげるしね。爪、口の周り、おちんちんと肛門の周りは念入りに洗う。よ〜く洗ったら、タオルドライしてドライヤーで乾かす。ある程度乾いたら開放してあげる。
「はい、お疲れさん」 開放されたアドニスは、気が狂ったように駆け回り、頭、体をマットやタオルにこすり付けて転げ回る。シャンプー後の、いつもの光景だ。

ちなみに、アドニスは水が大嫌い。鼻がぬれると死ぬと思っている。足が着く水位の浴槽でもパニックになるので、いつも洗面器で洗っている。この洗面器でさえも、4本の足を全部入れようとしない。必ず前足だけは洗面器のフチに出す。このささやかな抵抗がかわいかったりする。
きっと、溺れそうになったことがトラウマになっているんだと思う。

シャンプー写真
洗うのイヤ

遠い昔、まだ水が怖くなかった頃、初めてアドニスと湖水浴に行った時のこと。パパが先に水に入って、「アドニスおいで〜」って言ったら、テコテコと砂浜から水に入り、泳いでこっちに来ようとしてくれた。
「おおお、アドニス泳げるじゃん!」 でも、ジェットスキーが起こした波がアドニスにかかった瞬間、背を向け砂浜に戻ってしまった。それ以降、何度呼んでも決して水に入ろうとしなくなった。。。「ボク、水、嫌い。行かない。」

この事件が、アドニスを水嫌いにさせたに違いない。


爪切り

アドニスに「2番目に嫌いな物は何?」って聞いたら、「爪切り」って答えると思う。爪切りの入った引出しをあけるだけでコソコソと逃げ出す。パパもアドニスの爪を切るの大嫌い。だって、切り過ぎて血を出させちゃったことがあるから。

ヨークシャテリアの爪は黒い。どこまで血管が伸びているかわかんない。だから、「この辺までなら大丈夫かなあ?」って予想して切るんだけど、ちょっと失敗して切り過ぎると。。。パチン。「ギャン!!!」 「うわっ!ごめん!痛かった?大丈夫?」 プルプルプルプル。「うわあああ〜、ごめ〜ん。血〜でてる〜。アドちゃん。ごめ〜ん(涙)」って大騒ぎになる。

切られたアドニスも痛くて大変だろうけど、切った自分もメチャクチャびびる。爪切りすると、とっても疲れるので最近は爪切りをやめた。切らないで削ることにした。リューターを買ったのだ。先端に砥石をつけ、モーターで高速回転させて削る道具だ。歯医者さんで虫歯を削るときに使うキーンっていうヤツと同じ。

爪切り写真
爪切りイヤ

これを使うようにしてから、精神的ストレスが減ってずいぶん楽になった。時間はかかるけど、様子を見ながら削ることができるので、血を出すこともなくなった。でも、相変わらずアドニスは爪切り(削り)が嫌い。リューターを出すと、コソコソと逃げる。


散歩

アドニスは散歩が大好きだ。散歩をする時のリードを取り出すだけで、キューン、キューン鳴いて喜ぶ。キューン攻撃は、玄関を出るまで続く。「早く行こうよ。早く!何してるの?」ってせかされているようだ。こっちだって、準備があるの。ポケットティッシュを持ったり、お前の宝物を入れる袋を持ったりしなきゃいけないんだよ。。。

玄関を出ると、ダッシュで階段を駆け下りる。リードは5mまで伸びるタイプを使用している。手元のレバーでリードの長さを自由に伸ばす、止めるができるので重宝している。まずは電柱におしっこだ。右足を上げてピッ。体勢を入れ替え左足を上げてピッ。さらにもう一度回転してピッ。ここは縄張り争いが激しいのだろう。念入りだ。

うんちする場所は決まっていない。すぐにする時もあれば、しばらく歩いてからもよおす時もある。すぐする時は、片足上げて電柱におしっこしている体勢でしてしまう。おいおい。どっちかにしようよ。普通にうんちする時もおもしろい。なぜか力んだ体勢でコマのようにクルクル回る。器用だよね。あの体勢で回るの。
うんちもしつこい。1回では決して終わらない。3回くらいに分けてする。最後の3回目なんてツユしか出ないが、それでも無理くり出す。これはやめて欲しい。掃除が面倒でしょ。お食事中の方、ごめんなさい。

アドニスは道のまん中を歩いたりしない。端っことか草むらが大好きだ。これもやめて欲しい。草の種とかつけて汚れるから。洗われるの大嫌いなくせに、汚れるの大好きなんだから困る。


ヘアカット

ヨークシャテリアは長毛種でとてもきれいな毛をしているため、動く宝石とも言われる。しかし、写真などでよく見る長〜い毛を保つのは、とても手入れが大変。目の周り、口の周りなど、毛をブロックごとに分け、紙ではさんでクルクルってまとめ、輪ゴムで止めるっていう作業をしないといけない。ブリーダーさんにやり方を教わったので、何度か「床に着くまで伸ばしてみよう!」ってチャレンジしたけど、この作業はとっても難しい。いつも途中で断念した。

でもいいんだ。負け惜しみではなく、毛は短い方がかわいいし、伸ばすよりもカットすることが楽しいから。最近は、伸ばしてみようと思うこともなくなった。

カットはいつもパパがやっている。昔は、短く切り過ぎてヘタクソだったけど、最近はだいぶうまくなったと思う。ポイントはすきバサミ。これを使うようにしてから失敗が少なくなった。特にこまめにカットしてるのは、目と目の間。おっきな目に毛が入ると、ウルウル泣いてしまうから。次に、口の周り、おちんちん、肛門の周り。これらは、毛が長いと衛生的によくないから。

アドニスもカットされるのは嫌いじゃないみたい。おとなしくしている。目と目の間にハサミがあったら、じっとするしかないか?

ヘアカット写真
ヘアカット中

自分でカットする時は、ハサミの先端に特に気をつけて下さい。自己責任でお願いします。


乗り物

アドニスはクルマが大好き。元々落ち着きがないが、クルマに乗るとさらにパワーアップする。ハアハア言いながら、外を見るため少しでも高い所に行こうとする。昔は、車内を自由に行き来させていたが、やっぱり危ないので、今は後部座席のアームレストの上が指定席だ。リードはつけたままで、シートベルトに結んである。

運転写真
実は運転もできる

クルマが動き出すとご機嫌だが、信号で止まると、「なんで止まるの?早く行って」と言わんばかりに、キューン、キューン鳴く。「今、信号が赤なの、もうちょっと待って」と言っても分かってくれない。走り続けないといけないらしい。。。
よ〜し、それじゃあって、福島県から実家の四国までクルマで帰ったこともあるが、全然へっちゃらだった。クルマ酔いは全くしない。たいしたもんだ。

でも飛行機は嫌い。普通、四国へ帰省する時は、新幹線と飛行機に乗らないといけない。新幹線で郡山から東京まで1時間半、飛行機で羽田から松山まで1時間ちょっと乗る必要がある。新幹線は、持込料230円を支払えばゲージに入れて運ぶことができる。しかし飛行機は、機内に持ち込めず手荷物として預けなければならない。ゲージに網をかけられ、コンベヤに乗って流れていくアドニスを見るのは辛いものがある。また、「輸送中に死んじゃっても文句を言わない」みたいな覚え書きにもサインしなければならない。しかも片道5,000円もかかる。とっても高い!航空会社は、JRを見習って欲しい。

ドナドナ写真
ドナドナ

一度、空港でもめたことがある。大阪伊丹から福島へ飛んだ時だ。福島空港でアドニスを受け取ると、前足の指先から血を流していたのだ。飛行機内の荷物に挟まれてケガをしたのではないかと思い、空港の係員に説明を求める(怒鳴り込む)が、「飛行機が揺れたとの情報も入ってませんし、免責です」の一点張り。
「免責、免責って、この野郎・・・」かなり頭に血が上っていたが、早く獣医さんに見てもらいたかったので、それ以上空港で暴れることはしなかった。

獣医さんに見てもらい冷静に考えると、どうやらアドニスが1人で爪を傷つけたように思えてきた。飛行機が揺れなかったのは、自分も乗っていたから分かっている。
ゲージには、穴のあいたスノコが敷いてあった。飛行機に乗って怖かったアドニスが、ゲージから出ようとカリカリかいた時に、スノコの穴に爪を引っ掛けて傷つけたのではないかと思う。ちょうど、爪も長く伸びていたし。結局、パパが悪いね。ごめん。アドニスが爪切り嫌いなのは、この経験も影響しているのかも。。。

それ以来、ゲージはスノコを取って使うようにした。爪を傷つけることもなくなった。飛行機にペットを乗せる方はお気をつけを。爪を短く切って、スノコを取ってから乗せましょう。


食事

アドニスは基本的に1日1回の食事だ。夕方、ドライドッグフードをあげる。お行儀よく、お座りして食べるようにしつけている。夕食以外では、朝パパからパンやヨーグルトをほんのちょっとだけ、食事の準備中にママから野菜の芯をちょっとだけもらっている。なぜか野菜大好き。

食事写真
食事中

やっぱり、人間の食べている物を欲しがる。甘やかすとドッグフードを食べなくなるので、ちゃんと食べてからでないと膝の上には上げてあげない。「ウ〜」とか言って威嚇するとパパにぶたれるので、「クウ〜」って鳴く時もあるが、黙ってじっと見るのがアドニスのおねだりポーズだ。かわいい目で見つめられると、どうしてもあげたくなるが、なるべくあげないようにしている。アドニスのためだ。

現在体重1.8kg。ヨークシャテリアの中でも小さい方だ。ゴハンをあげないから大きくならなかった訳ではないが、このサイズで成長が止まった。もう少し太ってもいいかな?とは思うが、肥満体型にだけは絶対にさせない。アドニスが好きな物は、牛乳、肉、麺類、ごはん、野菜、果物、って全部じゃん(笑)。いや、食べない物もある。四国のおいしい魚介類を食べない。もったいないなあ。

牛乳写真
牛乳大好き

まんじゅうを1個半食べたことがある。まんじゅうと言っても普通の一口サイズじゃなくて、葬式の時にもらうおっきなヤツだ。ママがうっかり床に置いたまま外出しちゃったのだ。さすがに2個は食べきれなかったらしく、おなかが横に張り出し、まるでツチノコのような体型になっていた。体調を心配したが、事なきを得た。こんな体型になるまで食うな!満腹中枢神経がおかしいのかも。

また、クリスマスだったか、酔っ払ったパパがカルアミルク(牛乳で割った甘いお酒)をあげたら、グビグビ飲んだ。さすがに、「おいおい、もうやめとき」って取り上げたが遅かった。フラフラしてまっすぐ歩けない。千鳥足の酔っ払いおやじだ。笑ってごめん。飲ませたパパが悪かった。カルアミルクの飲ませ過ぎには、ご注意を。


睡眠

アドニスはよく寝る。昼間1人でお留守番している時は、どうしてるんだろう。たぶんずっと寝ているんだと思う。
夜寝るときは、夏以外は、いっしょのベッドだ。夏はフローリングの上の方が涼しいらしい。ベッドでは足元に行ったり、枕元に行ったり。パパは寝相が悪いのでママのそばで寝ている。いっちょ前に、枕に頭をもたげて寝ている姿は何とも言えない。
昼間は、色んな所で寝ている。クッションでできた家を買ったが、全然使ってもらえない。もう何年も使って薄汚れたクッションの方が好きだ。陽だまりや、ファンヒーターの前も好き。どちらも脳天があちちになっても平気らしい。

あと、パパが脱いだ服の上も大好きだ。今のアパートは「残り5分でお風呂が沸きます」とか、「お風呂が沸きました。チンチロリンリンリ〜ン♪」ってしゃべる。アドニスは洗われるの大嫌いなので、このしゃべりを聞くとパパのそばから離れコソコソ逃げる。
でも、パパがお風呂に入っていると、いつの間にかやって来て、ちゃっかり服の上で寝ている。だから、お風呂から出ると、必ずアドニスがいる。服に残ったぬくもりや匂いが好きなのだろうか?服を脱ぎ散らかすと、ママには怒られるがアドニスには喜ばれる。

眠い時のアドニスは、もう切ないほどかわいい。ベッドの上で腹ばいになり、「眠いよ〜」と、前足で目を隠すのだ。まるで人間みたいなしぐさだ。アドニスのしぐさで一番大好き。また、いびきはかかないが、寝言は言う。クン、クウン、クン。。。。きっと、夢の中でお散歩でもしてるんだろう。そして、ぐっすり寝た後の寝起きのアドニスは、たいてい寝ぐせがついて顔がゆがんでいる。

眠い写真
眠いよ〜

車で四国に帰ったときは、運転を交代しながら夜通し走ったのだが、アドニスは寝ようとしなかった。立ったままだ。でも相当眠かったんだろうね。立ったままこっくりを始めた。こっくりして前足のバランスをくずす。いけない、いけないって頑張るんだけど、また眠くてこっくり。この繰り返し。
「寝ていいいんだよ」って言うと、こっちを見て「寝てない。寝てない」って強情を張る。ほんと人間みたい。


おしゃれ

おしゃれにはうるさい。まず、首輪はつけていない。でも、昔パパがしていたペンダントのおさがりをつけている。紐の部分をアドニスのサイズに短く詰めて接着した。人間のブレスレットサイズくらいだ。かっちょいいね。アドニス。最近、ママがそれに鈴をつけた。猫じゃないって(笑)。でも、アドニスは別に嫌がる様子もない。チリチリいわせながら歩くのも、かわいいもんだ。

洋服も何着か持っている。洋服を着せても嫌がったりしない。何でもされるがままだ。お気に入りは、パンダの着ぐるみかな?お気に入りって言っても、アドニスが気に入ってる訳ではなく、パパとママがかわいいって思うだけだが。「この服イヤ」とか言ってくれるとおもしろいんだけど。

パンダ写真
パンダ犬

これを書くと非難を浴びるかもしれない。先に謝っておこう。動物愛護団体の方、ごめんなさい。アドニスは、昔ピアスをあけていた。人間用のピアスを買って来て、左耳にパチン。実はパパも若気の至りで、左耳にあいていたりする。パパとお揃いのピアスをさせたくって、あけちゃったのだ。痛がったりしなかったが、毎日の消毒は欠かせなかった。

その後、パパが出向になりアドニスと離れ離れになった時期がある。その間、両親に面倒を見てもらったのだが、耳の消毒をしてもらうのは大変だと思い、ピアスを外して預けた。そしたら見事にふさがっちゃった。今はもうあいてない。パパも最近ピアスなんかしてないし、もうやらなくていい。良い子の皆さんはマネしないでね。


健康

かかり付けの獣医さんは、「中條動物病院」。毎年、ワクチン注射をしてもらっている。昔はフェラリアの予防は飲み薬だったが、最近は注射になって便利。でも、注射代って高いよね。アドニスのためならしょうがないけど。

アドニスは股関節が弱いらしい。ちゃんとお座りができないみたい。お座りをすると、必ず休めになっている。左後ろ足がちょこんと外に出ているのだ。パパが手で中に押し込んでも、すぐ出てきちゃう。股関節体操とか言って後足を動かす体操をやっても直んない。

歯石もたまりやすい。パパの健康管理が行き届いてなかったせいだが、奥歯とかに結構付いている。獣医さんは、「まだ取るほどでもない」って言う。無い方がいいに決まっているので、飼い主さんが注意してあげよう。本などには、「指にガーゼを巻いてハミガキしてあげる」なんて書いてあるが、アドニスは自分一人でハミガキができる。歯ブラシをガジガジかじるだけだ(笑)。前足で柄の部分を押さえている姿は、かわいらしい。

ハミガキ写真
ハミガキ

また、皮膚に脂肪の固まりができることがある。ニキビみたいな感じ。獣医さん曰く、「ヨークシャテリアは、この脂肪の固まりができやすい」とのこと。放っといても直るのだが、獣医さんで治療する場合、レーザー治療を行う。脂肪の固まりにレーザービームを撃って焼いちゃう。ピッ!ピッ!ってレーザーを撃つと、毛と脂肪の固まりが焼ける。アドニスは痛くもなんともないらしい。撃ってすぐは、ちょっと穴があいたような傷口だが、何日かするとぽろっと取れて傷口はきれいになる。ちょっと驚き。

あと、たまに「ひきつけ」を起こす。原因はわからない。忘れた頃にいきなりなる。全身に力が入り、1人では立ってられなくなる。カチャ、カチャ、カチャっていう不自然な足音が始まりの合図だ。すぐに抱き寄せて「大丈夫だよ。アドニス。頑張れ」って励ますしかない。3分ぐらいはプルプル状態が続き足をもがく。「このまま死んじゃうのでは?」って思うと、生きた心地がしない。口からよだれが出て来ると、そろそろ終了の合図。だんだんと全身の力が抜けてきて、そのうち、何事もなかったかのように、タッ、タッ、タッって歩き出す。「もう、心配したんだぞ。。。」


天国

最初から分かっていることだが、ペットは人間よりも先に死ぬ。アドニスは今7才だ。人間に例えると50才ぐらいか?まだ「年を取ったなあ」と感じることもない。とっても元気で、逆にパパの方がヤバイぐらいだ。今のうちから、こんなことを考える必要など無いかも知れないが、あと何年生きてくれるだろう?パパやママより先に天国に行ってしまうのは分かっていても、どう心の準備をすればいいのか分からない。この子がいなくなる生活なんて考えられないし、残された自分がどうなってしまうのか全く想像が付かない。

アドニスにお願いしているのは、「いきなり天国に行くな」ってこと。もうヨボヨボで立てなくなるまで生きてくれ。そして、パパとママにお前のことを看病する時間をいっぱい、いっぱい与えて欲しい。お前に感謝する時間をいっぱい、いっぱい頂戴。このお願いをきいてくれたら、お前は本当に親孝行な息子だぞ。


アフロディーテ

むかし、むかし、ある所に、暴君アドニスパパという王様がいました。王様のお城には、それはそれは顔立ちの整った美少年がおり、名前をアドニスと言いました。アドニスは王様によって育てられ、ちっちゃいながらも超イケメンの青年となりました。王様がアドニスを家来に従え街を散歩すれば、街の女はみなアドニスに釘付けとなるほどでした。

アドニスは、まだHがどんなものか知りませんでした。街の女からは、とってもいい匂いがしてきます。でも、アドニスが街の女に対し、ちょっとでも腰を振ろうものなら、「何をしておる!このバカ者が!」と、王様がひどく叱るのです。王様は、自分が若い頃には相当遊んだくせに、アドニスに対しては厳しく当たったのでした。
心優しいアドニスママは、「そろそろアドニスにもお嫁さんを探してやって下さいな」と、王様に陳情するのですが、「私より先に子供を作るなんて許さん!」と一喝され、アドニスはHを知らないいまま、さらに年をとったのでした。。。なんという暴君でしょう。。。

ということで、アドニスは童貞です(笑)。パパが知ってる限り、アドニスが腰を振った女性は、2人だけ。1人はとっても素敵な女性。アドニスがフェロモンを感じたのも理解できる。パパが腰を振りたいぐらい。  (。_°☆\(- - ) バシっ!
もう1人は、パパのおふくろ。。。おいおい。。。困ったやつだ。しかし、なんで腰を振るんだろうね。なんか無意識にやってるように見える。「こら!」って怒ると、「はっ!」って我に戻る感じだ。その我に戻った顔も、かわいかったりする。

さて、前置きが長くなったが、最近、パパはアドニスの子供が欲しいと思うようになってきた。なんかこう書くと、自分がアドニスの子供を産むみたいだな。できることなら、それでもいいが。。。暴君アドニスパパもココロ変わりしたということだ。女の子の赤ちゃんを買ってお嫁さんに育てるか、どなたかに子供だけ産んでもらうかは考え中。現在、マイホーム建築中なので、新しい家ができて引っ越したらどうするか決めようと思ってる。

ということで、アドニスのお嫁様となるアフロディーテを募集しています。

お見合い写真
お見合い写真

「アドニスのこころ」おしまい。

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