03-15


庭と芝15-EMぼかし〜EMぼかしの効果
01【EMぼかし】 2006.07
最近購入した「農の庭」という本に、「EMぼかし」の作り方が紹介されていた。EMぼかし。う〜ん、とっても変な名前。初めて聞いた人は、なんのこっちゃ?って思うだろう。
「EMぼかし」とは、EM菌を利用した肥料のこと。「EM菌」とは、Effective Microorganisms の略で有用微生物群という意味らしい。
つまり「EMぼかし」とは、「役に立つ微生物を集めて作った肥料」ってこと。本によれば、このEMぼかしを使用すると、役に立つ微生物たちが畑に生息するようになり作物が病気に強くなるらしい。
ほんまかいな?とは思うが、もし本当なら心強い味方になってくれる。作り方も難しくなさそうだし、ダメ元でいいじゃん。とりあえずやってみよう。
まずは材料の準備から。本に書かれている材料は以下の通り。
米ぬか20kg、油かす8kg、魚かす(または骨粉)7kg、もみがら3リットル、水5リットル、EM菌50ml、糖蜜50ml。 |
農家向けの内容なので、量が多い。こんなにたくさん使い切れないので、キッチンガーデン用に量を1/5にして検討。1/5にした材料は以下の通り。
米ぬか4kg、油かす1.6kg、魚かす(または骨粉)1.4kg、もみがら0.6リットル、水1リットル、EM菌10ml、糖蜜10ml。 |
米ぬかはセルフ式の精米機から頂戴し、もみがらはママの実家からもらったので、どちらもタダ。EM菌(2,100円/リットル)と糖蜜(800円/リットル)は、農業資材を扱っているお店で購入。ネットでも購入できるみたいなので、見つけられない方は利用するといいだろう。その他の材料は、ホームセンターで簡単に入手できるハズ。
さて、作る前に肥料の成分について調べてみよう。3大要素であるN(窒素)P(リン酸)K(カリウム)が、どのぐらい含まれているかを数字でチェックする。
これを知っておかないと、できた肥料を1m2当り何g施肥すればいいのか分からなくなるからだ。庭と芝11参照。
各材料ごとの成分は以下の通り。米ぬかの成分はネットで検索し、それ以外は購入した材料の袋に書かれていた数値を記載。
各成分の含有率
種類 |
成分(%) |
N(窒素) |
P(リン酸) |
K(カリウム) |
米ぬか |
2.0 |
3.8 |
1.5 |
油かす |
5.3 |
2.0 |
1.0 |
魚かす |
7.0 |
7.0 |
- |
骨粉 |
2.0 |
24.0 |
- |
草木灰 |
- |
0.9 |
15.6 |
まず、本に紹介されていたブレンドからチェック。魚かす(または骨粉)を使用するとなっているので、「魚かすのみ」と「骨粉のみ」の2パターンで考える。
紹介されていたブレンド(魚かすのみ)
種類 |
配合(g) |
成分(g) |
N(窒素) |
P(リン酸) |
K(カリウム) |
米ぬか |
4,000 |
80.0 |
152.0 |
60.0 |
油かす |
1,600 |
84.8 |
32.0 |
16.0 |
魚かす |
1,400 |
98.0 |
98.0 |
- |
骨粉 |
- |
- |
- |
- |
合計 |
7,000 |
成分(g) |
262.8 |
282.0 |
76.0 |
成分(%) |
3.8 |
4.0 |
1.1 |
紹介されていたブレンド(骨粉のみ)
種類 |
配合(g) |
成分(g) |
N(窒素) |
P(リン酸) |
K(カリウム) |
米ぬか |
4,000 |
80.0 |
152.0 |
60.0 |
油かす |
1,600 |
84.8 |
32.0 |
16.0 |
魚かす |
- |
- |
- |
- |
骨粉 |
1,400 |
28.0 |
336.0 |
- |
合計 |
7,000 |
成分(g) |
192.8 |
520.0 |
76.0 |
成分(%) |
2.8 |
7.4 |
1.1 |
「魚かすのみ」はN3.8P4.0K1.1 「骨粉のみ」はN2.8P7.4K1.1 どちらのブレンドもカリウム成分が低過ぎる。また「骨粉のみ」はリン酸成分が高過ぎる。このままではバランスが悪い。
本には、ブレンドは自分で色々と試してみるといいと書いてあるので、自分オリジナルのブレンドを作ることにした。
カリウム成分を補うために草木灰を追加し、魚かすと骨粉の両方を使うようにしたのがマイブレンド。材料は以下の通り。
米ぬか4kg、油かす1.6kg、魚かす0.8kg、骨粉0.6kg、草木灰1.0kg、もみがら0.6リットル、水1リットル、EM菌10ml、糖蜜10ml。 |
マイブレンド(草木灰を追加し、魚かすと骨粉の両方を使用)
種類 |
配合(g) |
成分(g) |
N(窒素) |
P(リン酸) |
K(カリウム) |
米ぬか |
4,000 |
80.0 |
152.0 |
60.0 |
油かす |
1,600 |
84.8 |
32.0 |
16.0 |
魚かす |
800 |
56.0 |
56.0 |
- |
骨粉 |
600 |
12.0 |
144.0 |
- |
草木灰 |
1,000 |
- |
9.0 |
156.0 |
合計 |
8,000 |
成分(g) |
232.8 |
393.0 |
232.0 |
成分(%) |
2.9 |
4.9 |
2.9 |
「マイブレンド」はN2.9P4.9K2.9なので、簡単にN3P5K3と覚えておけばいい。これでバランスが良くなった。
02【EMぼかしの作り方】 2006.07
成分チェックはこのぐらいにして、作業に移ろう。使用する道具は以下の通り。
バケツ、ビニール袋(大)、紙製の米袋(30kg用)、秤、計量カップ、ジョウロ。 |
まず、材料を計量する。作業のほとんどは計量なので、でっかい秤があると便利。計量した材料を混ぜ合わせる。本ではたらいを使用していたが、持っていないのでビニール袋を2枚重ねて代用。
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計量した材料 |
糖蜜を少量のお湯(40〜50℃)で延ばしてから、ジョウロに投入。一度沸騰させてカルキ(塩素)抜きをした水とEM菌を加えて水溶液を作る。
EM菌は茶色の液体で、肉眼では微生物は見えない。しかも、使用する量はほんのわずか。この液体にどんなパワーが備わっているのだろう?
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EM菌(左)と糖蜜(右) |
EM菌(10ml) |
先ほど計量した材料に水溶液をジョウロでまいて、よく混ぜる。ギュッと握ると形になるが、すぐにボロボロと崩れるぐらいがベスト。水分量が多いと失敗するらしい。きちんと計量していれば問題ないハズ。
紙製の米袋に材料を移し、さらにビニル袋に入れて口を閉じる。米袋は余分な水分を吸ってくれるので、いいとのこと。
これを20℃ぐらいの冷暗所で保管する。外の物置では暑くなり過ぎるだろうから、室内(玄関横の物置)で保管することにした。
熟成期間は、夏場で1、2週間。冬場なら3週間。醗酵したいい香りがすれば、成功らしい。いい匂いに誘われてスズメバチがやって来ることもあるらしいので注意!とのこと。
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全ての材料を混ぜる。 |
米袋に移す。 |
1週間後、ちょっといい匂いがしてきた。うまくいっているみたい。でも、もうちょっと我慢。
2週間後、さらにいい匂いがしてきた。甘酸っぱい桃のような香りなので、玄関の芳香剤替りになっている。開封してみると、白っぽい塊がたくさんできていて、袋内にも白い菌糸がたくさん付いている。手を突っ込んでかき混ぜると、ほのかに暖かい。発酵して発熱し、結露したのだろうか?米袋が少し濡れている。
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EMぼかし完成 |
初めてなので、これでいいのかどうかよく分からない。甘い匂いがしているので、大丈夫なんだろう。ちゃんとできたかどうかは、使ってみなきゃ分からん。
定植前の元肥として使うのが理想らしいが、追肥として利用。EM菌は生き物なので完成してから半年以内に使い切る必要があるらしい。芝、カボチャ、ピーマン、オクラ、ツルバラ、クレマチスなど庭の植物に片っ端から与えてみる。
03【EMぼかしの効果】 2006.09
EMぼかしを2ヶ月使ってみての感想。
肥料としての効果は感じることができた。追肥すると、よく生長する。しかし、病気に強くなったようには感じなかった。相変わらず芝にはピシウム菌が発生するし、カボチャはうどんこ病になった。
追肥じゃ、効果が少ないのかな?まだEM菌が土の中に増えていないのかな?
よく分からないので、もっと作って与え続けてみようと思う。
「庭と芝15」おしまい。 |