03-02

庭と芝02

庭と芝02-砕石〜敷石

01【砕石】
02【土壌改良】
03【敷石】

01【砕石】  2005.04

さて、前置きはこのくらいにして実践に入ろう。まずは大事な土造り。
ここからの作業は、雪印種苗(株)のホームページをバイブルに進めることにする。抜粋部分には「下線」を付ける。

最初に「石ころやごみを取り除き、必要に応じて砂や堆肥、石灰、熔リンなどの土壌改良材等の資材を散布し、土壌に均一に混合する(表層20cm程度)」とある。

我が家の庭は、地盤(粘土層)の上に砕石が10cmぐらい、山砂が10〜20cmぐらい入っており、写真のように横から見るときれいな地層になっている。化粧ブロックの高さが20cmなので目安になる。写真は2005.03月の様子。
粘土層は水はけ最悪。雨が降るとすぐに水溜りができてグチャグチャになるのは、基礎工事の段階で経験済み。砕石は水はけ問題なし。山砂も水はけは良いが、粒が潰れて次第に詰まってきた。とりあえずこの状態で2ヶ月間放置していたが、雨が降っても庭に水が溜まるという現象は起きなかった。

庭土の断面写真
庭土の断面(2005.03撮影)

でも「砕石=石ころ」だよなあと気になり、「天気もいいし、いっちょ掘ってみるか!」と、スコップを手に庭に出てみた。しかし、砕石層が硬くて歯がたたん。カチンコチンだ。
「この砕石はどこから来たんや!」と言うてもラチがあかないし、こんなことで揉めるのは後味が悪くてイヤ。重機で掘り返すのも今からじゃ大変なので、「砕石があると排水が良くていいじゃん!」という勝手な解釈をすることにし、全部取り除くのはあきらめた。

庭に畑を造りたい方や自分のように砕石が気になる方は、建築段階から庭造りの事も考えて「砕石は取り除くよう」指示することをお勧めする。

最初からつまいずいてしまったが、時間はたっぷりあるので自分たちのできる範囲でちょっとずつ砕石取りをやることにした。もう、この時点で春に芝を植えるのはあきらめた。じっくり土造りに時間をかけて、秋に植えることにした。西洋芝は秋植えの方がいいらしいし、あせる必要はない。

さて砕石層をよく見ると、建物に近い側は表層近くにあるが建物から離れるに従って深い位置にあることが分かる。化粧ブロック付近は山砂が20cmぐらい入っているので掘る必要は無いし、建物の近くは物置と敷石を置く予定なので、その下は砕石を取り除く必要もない。気を取り直し、熊手とスコップを駆使してアドニスママとそれ以外の部分を掘ってみた。

百均で買った熊手が大活躍。時間はかかるが、砕石を取ることができる。10cmを超える大物も掘り出した。大物が取れると、結構気持ち良かったりする。掘った土はフルイにかけ、使える土は再利用した。写真左は掘った穴、右は掘り出した砕石。結構スゴイ量だ。まあこうやって気が済むまで「堀り掘り」しようと思う。

掘った穴の写真 砕石写真
掘った穴 掘り出した砕石

02【土壌改良】  2005.05

砕石層は全部取り切れないので、土壌改良を多めに行いたい。まず全体でどのくらいの資材が必要になるかを計算してみた。

まず庭の面積Sは31+7=38m2=380,000cm2。アプローチのレンガ上面から山砂までの深さが5cmだったので、厚さh=5cmの資材を庭に投入すると仮定。
体積V=Sh=1,900,000cm3=1,900リットルとなる。1,900リットル!すげえ量だ。
ホームセンターに置いてある腐葉土などの一番でっかい袋が40リットル。あれが48袋も必要になる。計算間違いかと何度も検算したが、間違ってないはず。「自分は何を始めようとしているんだ?」と不安になる数字だ。

最初は、ホームセンターで1袋500円ぐらいの安そうな資材を購入するつもりだった。それでも、24,000円にもなる。
しかし、自分はついていた。お隣の元校長先生が趣味で畑仕事をやっており、「畑の土や腐葉土を使ってもよい」と言ってくれたのだ。ここは素直に、ご好意に甘えることにした。ありがとうございます。作業はゆっくりやらせて頂きます。

ご自慢の畑を案内してもらったが、土の違いにビックリ。粒子が細かくてココアパウダーのようだ。土をここまで改良するのは大変だったろうと思う。
この畑で使っている腐葉土は、遊歩道の落葉樹から出る落ち葉を集めてブルーシートで覆い2年以上寝かして完熟させた物。これをフルイにかけて使用している。市販品のような黒い腐葉土と違い、フカフカだ。落ち葉に悩まされる者としては、逆に落ち葉を利用できるのはうれしい限り。今年は、落ち葉拾いも楽しく頑張れそうだ。

腐葉土写真 フルイ作業写真
完熟した腐葉土 フルイにかけて使用する

元校長先生は本当にいい方で、「庭に植えてみなさい」とプチトマトの苗をプレゼントしてくれた上に、畑の土、腐葉土、堆肥、肥料の4点セットも一輪車で届けてくれた。「至れり尽せり」とはこの事だろう。
アドニスママと相談し、さっそく門柱(左)の裏に植えることにした。ここならアプローチから手が届くし、角穴からプチトマトが見えるようになったら、かわいいじゃん。
元校長先生の畑を見てママも自分もすっかり感化されてしまったので、野菜の苗が増えるかもしれない。

プチトマトの苗写真 土、腐葉土、堆肥写真
頂いたプチトマトの苗 頂いた土、腐葉土、堆肥
植えたプチトマト写真
植えたプチトマト

後日、やはり増えた(笑)。
今度はカボチャでホッコリ姫という品種。またまた元校長先生から苗と土など4点セットを頂いたのだ。この苗は、タキイ種苗から種で購入し育てた物。仲良くプチトマトの横に植えることにした。カボチャは手間がかからないと言うが、どんなカボチャができるだろう。

カボチャの苗写真 カボチャとトマト写真
頂いたカボチャの苗 植えたカボチャ(右)とプチトマト(左)

芝を植えるつもりの庭が、どんどん野菜畑になっていく。これじゃ、「庭と芝」じゃなくて「庭と野菜」じゃん。
まあ、芝は秋に植えるつもりなので、それまで夏野菜を楽しもう。


03【敷石】  2005.05

庭のレイアウト図(庭と芝01参照)ではアプローチから物置へ行くための敷石を書いているが、実際の感覚を掴みたかったので新聞紙を敷石の大きさに折り曲げ庭に置いてみた。敷石の大きさは30×30cmと30×60cmの2種類を組合わせる。
新聞紙を色々と置いてデジカメに撮り、パソコンで見比べてどれがいいか判断すればいい。我ながらいい考えだと思う。

写真奥のコンクリートブロックを置いてあるのが物置予定地。アプローチから物置まで通路の幅が1mぐらいになるよう新聞紙を並べ、風で飛ばぬよう土を乗せている。新聞紙の間隔は9cm。

案1写真 案2写真
(案1)建物に平行 (案2)建物に垂直
案3写真 案4写真
(案3)建物に平行と垂直の組合せ (案4)建物に垂直で少し離す

(案1)と(案2)は、ちょっと物足りなくつまらない。
(案3)が最初に考えていたレイアウト。一番バランスがいいかな。ただし一番枚数が多い。
(案4)にしておけば、建物との間に花を植えることもできそうだ。後から敷石を足すこともできる。

とりあえず(案4)でやることに決定し、ゆっくりと気に入った敷石を探すつもりだった。しかし、ホームセンターがゴールデンウィークの安売りをしており、値段を見て思わず衝動買いしてしまった。
使用する枚数は決まっているので、30×30cmを10枚@448円、30×60cmを13枚@798円で購入。色はグリーンが入った乳白色。自然石なので色ムラはあるし、大きさや厚さも均一ではない。

全部クルマに積んだら後が沈む沈む。リアタイヤがフェンダーに着きそうだ。石は重い。クルマから降ろし、庭に並べてみたのが写真右。とりあえず置いただけで、まだ高さの調整をしていないが新聞紙のイメージ通り。運搬で疲れてしまったので、この日はここで終了。

敷石写真 並べた写真
購入した敷石 庭に並べてみる

翌日、アドニスママと敷石を設置した。敷石の厚さにバラツキがあるため、地面を削ったり土を入れたりして高さを合わせる。敷石の表面も平らでないため、ガタつかないように設置するのは結構難しい。はがすことも考えて、セメントなどは使用しなかったが、人が通るだけだから問題ないだろう。
幅9cmの目地にも芝を植えたいので、熊手とスコップで目地部分を掘って砕石を取り除きながら作業した。

途中、お隣の元校長先生が土を届けてくれた。こちらから頼んだ訳でもないのに、一輪車で3杯も持って来てくれた。シロウト2人がチマチマやっているのを見て、助けてくれたのだろう。いつも本当にありがとうございます。このご恩は、いつかきっときれいな芝にすることでお返しします(笑)。

目地に土を入れ、最後に散水して石をきれいにした。頂いた土はキメが細かく色も濃くてきれいなので、敷石がより映える。一日がかりだったが、仕上がりに満足。

敷石完成写真
敷石の完成

「庭と芝02」おしまい。

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