02-08


工事内容02-JIO配筋検査〜ベース打設
00【登場人物】
JIO(ジオ) |
熊谷さん |
日本住宅保証検査機構 |
住まいの水先案内人 |
堀さん |
サポートサービス |
ウェルズホーム |
成田君 |
営業担当 |
菅原君 |
監理担当 |
小和滝工業 |
橋本専務 |
基礎屋さん |
鈴木建業所 |
- |
生コン屋さん |
東日圧送 |
- |
ポンプ屋さん |
01【JIO配筋検査】 2004.10
JIO(日本住宅保証検査機構)の配筋検査を行った。検査員は、No.220601の熊谷さん。
検査項目は以下の通り。
主筋(上下)の径D13mm
腹筋の径D10mm |
たて筋の径D10mm@200mm
スラブ筋の径D13mm@200mm |
スペーサブロック厚さ60mm@1,000mm |
捨てコンの有無、ベース型枠の有無 |
出隅部、T字部、直線継手部の補強
定着長さ(重なり)520mm |
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検査後、指摘事項として、4点あった。
出隅部に、たて筋が入ってない個所があるので入れた方が良い。→その場で修正。 |
出隅部に、定着長さが520o取れていない個所がある。→その場で修正。 |
鉄筋3本の結束は避けた方が良い。→その場で修正。 |
防湿シートの上に置かれた捨てコンは、なるべく薄く。→そのままで可。 |
指摘事項を、その場ですぐに修正した結果、「JIO推奨のベタ基礎配筋よりも丈夫な配筋となっています。」とのお墨付きをもらった。検査、修正時間は約40分。JIOの検査シートの立会人欄にサインして終了。お帰りになった。
JIOの検査が終わったので、今度は、SESYU(施主)のさらに厳しい検査を行った(笑)。
自分がこだわったのは、「かぶり厚」だ。かぶり厚は、コンクリートの耐久性に直結する重要な項目だ。「住まいの水先案内人」のマニュアルによると、水セメント比60.5%、かぶり厚40mmの場合、コンクリートの耐久性は80年以上確保できる。
JIOでは、スラブ筋下にスペーサ(サイコロ)60mmが1m内外であるかどうかは検査するが、外周部のかぶり厚は検査しない。なので、検査治具を製作し、かぶり厚が40mm取れているかどうかを検査することにした。
検査治具は、幅40mmに仕上げたアルミブロックに長さ400mmぐらいのロッドをねじ込み握りをつけた。ブロックには、2個の穴をあけて軽量化した。
あらかじめ、菅原君には検査治具を見せて、これで検査を行いたい旨を伝えておいた。菅原君は、自分の考えを理解してくれて、「かぶり命でやりましょう」と言ってくれたのだ。型枠と鉄筋の間に、この検査治具を差込んで、「通る」か「通らない」かで合否を判定した。
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検査治具 |
検査の様子 |
たて筋には、ドーナツと呼ばれる丸いスペーサがついているので、この部分は余裕だ。50mmぐらいある。問題なし。
検査NGとなったのは、スラブ筋が曲がって外周部の横筋にかかる部分(右図参照)。鉄筋端部は、定着のため下向きに100mm以上曲げる必要があるが、曲げた部分をきっちり内側に寄せて配筋しないと、外に出っ張って検査NGとなる。
型枠ぐるっと全数検査を行ったが1割ぐらいNGだった。NGの場合、残念だが結束した針金をニッパで切り、鉄筋を内側に寄せて再度結束し直す。
小和滝工業の橋本専務に菅原君、成田君まで混ざって全数手直しをしてくれた結果、スコスコ通るようになった。
施主のわがまま検査に付き合ってくれて、ありがとうございました。これで安心です。
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ドーナツ型スペーサ |
基礎図 |
室内の配筋は上部がダブルになって図面よりも強くなっているが、曲げた部分がスラブ筋の下になっていて、この部分のかぶり厚が60mm取れていない。橋本専務曰く、「わざわざ下に潜らせて配筋している。この方が上に引っ張られる力に強いから、間違いではない」とのこと。言っていることは、もっともなのでこれで良しとした。
「住まいの水先案内人」の堀さんに聞くと、「配筋としては間違いではない。重なっている部分のかぶり厚は、最低40mmを目標にすればよい」とのことだった。
また、ベース部分コンクリートの打設高さを示すため、2種類の目印を付けた。まず、型枠内側にマグネットプレートを取り付けた。マグネットの下ツラがベースの天端になる。
そして、床下部分には300mmぐらいに切った鉄筋を、飛び出し高さ140mmに調整して何本も打ち込んだ。スラブ厚は150mmなので、コンクリートを打設すると、この鉄筋は埋もれてしまう。コンクリートをならす時にジャマにならないよう10mm短くするそうだ。どちらも、レーザー式のレベルを使って正確に取り付けを行っていた。
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内部配筋のかぶり厚 |
目印の鉄筋打ち作業 |
最後に、打設するコンクリートの種類と量について確認した。種類は前回打合せ通りで、量は
15m3ぐらいを予定しているとのこと。自分で計算した必要量は、14.06m3だったので、問題なく足りるだろう。
コンクリート体積の計算(ハンチ部分は概算) |
深さ150mmの部分=深さ*面積=0.15*(8.19*3.64+8.645*5.46)=11.55m3 |
ハンチ部分=深さ*幅*外周=0.2*0.3*(8.19+9.1+8.645+5.46+5.46+3.64+1.365)=2.51m3 |
合計=11.55+2.51=14.06m3 |
明日、天気が良ければコンクリートを打設する予定だが、台風の影響でおそらく雨だろう。雨の場合、打設は延期になる。打設中の雨は良くない。シャブコンになっちまう。雨ざらしにならないよう、基礎全面をブルーシート3枚で覆って作業終了。
02【ベース打設】 2004.10
台風一過。午後より、延期していたベース部分のコンクリートを打設した。
昨夜からずっと雨だったため、型枠内に水がたまり錆びた鉄筋も見える。錆びた鉄筋は良いとしても、たまった水は抜かなくては。。。このままコンクリートを打設したらシャブコンになっちまう。橋本専務に、スポンジで吸水しできるだけ取り除いてから打設するようお願いしたが、なかなか、はかどらない。また、設備屋さんが3人で配管の取り付けをしていた。塩ビ管を切った貼ったして、鉄筋に固定している。
13時から打設するというのに、どっちも間に合うのか?などと心配してたら1台目のミキサー車が到着。ほら、来ちゃったよ。こっちも確認せねば。。。ちょっとあせる。
コンクリートの納入書を見ると、「鈴木建業所生コン工場」さんを12:18に出発し、12:52に現場到着。「呼び強度24N/mm2、スランプ18cm、粗骨材の最大寸法20mm、1台5.00m3」となっている。問題なし。
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配管作業 |
コンクリート納入書 |
まず最初に、ポンプ車に水とセメントだけを入れて練る。セメント1袋を使ったみたいだ。その後、ミキサー車からポンプ車へコンクリートを移し、ポンプ車の長く、高いホースを経て打設される。ポンプ車は、「東日圧送」さん。1時間に60m3も打設できる能力をもっており、郡山では一番だとのこと。
まだ設備屋さんが作業しているが、13:10に打設開始!
まずは、ハンチ部分から。ゴボゴボという音と共に、水とユルユルのセメントが出た後に、コンクリートが勢い良く出て来た。
スキンヘッドが東日圧送さん。腰に巻いたリモコンでホースを動かしながら、コンクリートを流し込んでいく。いかつい職人さんで、ミキサー車からポンプ車の移しが遅く、コンクリートが出なくなると「なにやってんだ!」って、ミキサー車の人を怒鳴っていた。
小和滝工業の橋本専務がバイブレータをかけ、他の作業者が圧力で型枠が動かないように水糸に合わせてつっかえ棒を調整する。型枠の裏側には補強のため、長いパイプが通しで取り付けられていた。設備屋さんの配管工事も間に合い、ハンチ部分の打設終了。
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コンクリート打設 |
配管部分も完了 |
引き続きスラブ厚の部分を打っていく。ここで、1台目終了。2台目も、すぐにやって来た。納入書を見ると、こちらも5.00m3で合計10.00m3。
橋本専務は、バイブレータからトンボに持ち替えてコンクリートの高さをそろえる。その後を、別の作業者がコテを使って、さらにきれいにならしていく。
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ならし作業 |
ここでまた緊急事態。デッキ部分は、3箇所だけ立ち上がりが必要だが、別々に配筋すると通りが悪くなるということで、つなげて配筋してある。このままコンクリートを打設すると、あとから不要な鉄筋をカットした時に、コンクリート表面から鉄筋の切り口が見えることに。。。それじゃ、マズイと言うことで、不要な部分をカットしておくことにした。
なるほど、気が付かなかった。打設中に鉄筋をカットする光景を見るのはヒヤヒヤしたが、こちらの作業も間に合った。
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鉄筋カット図 |
赤丸が打設中にカットした部分 |
3台目がやって来た。最後は4.80m3で合計14.80m3となった。予定通りだ。しかし、まだ半分ぐらい面積が残っている。コンクリートが足りるんか心配になってきた。
デッキ部分は下り勾配が付くため、厚さ20mmの断熱材を目印に置いて作業していた。きれいに勾配が付いた。やっぱ、うまいもんだ。
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デッキ部分の勾配 |
14:40に打設終了。コンクリートは、ウソみたいにピッタシだった。
橋本専務曰く「ハンチ部分が、図面よりも大きくできている。コンクリートが多く入るんだからいいでしょ」とのこと。はい。問題ないです。コンクリートが足りてよかった。。。
後片付けをして、15:00に全ての作業終了。緊張の2時間だったが、無事に終わりホッとした。
明日1日はこのまま型枠を残し、明後日には取りはずし作業を行うとのこと。養生期間は1.5日だ。もう少し欲しいところだが、問題ないだろう。
その夜の19時。打設後、4時間。「押さえ」作業をやるというので、駆けつける。
ライト2個で現場を照らしながら、職人さんがたった1人で作業をしていた。コンクリート上に小さなコンパネ2枚を敷き、その上に乗ってコンクリート表面をコテでならす。手の届く範囲をならしたら、コンパネを1枚ずつずらして乗り移るという尺取虫みたいな感じで進む。大変な作業だ。
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押さえ作業 |
打設時も、コテでならしてきれいにしてあると感じたが、職人さん曰く「ある程度硬化してから、こうして押さえると強度も増すし、仕上がりが全然違う」らしい。強度はどのくらい上がるのか分からないが、見た目は確かに違ってくる。コンクリート表面の凹凸が潰されて鏡面になっていく感じ。
全面押さえ終わりコンクリート上から出て来たので、「お疲れさまです」と言ったらまだ終わってないそうだ。「まだ、コテの波目が気になるので、もうちょっと硬化してからもう一度押さえる」とのこと。自分の見た目では、もう十分だと思っていたのに。。。
硬化待ちの間、カーラジオで日本シリーズを聞きながら、しばらくお話をさせてもらった。
コンクリートの硬化時間は温度の影響を受け、温度が低いと硬化時間が遅くなる。夏場などは、逆に硬化が早くなるので時間との勝負になるそうだ。また、もっと寒くなると、ヒーターを入れて硬化を早めたり、早く固まるコンクリートを使用するらしい。まだ10℃を切る程ではないが郡山も寒くなってきてので、硬化に時間がかかるようになってきたそうだ。
2回目の押さえが終わったのは、21:00。確かに寒い。本当にご苦労様でした。「やらないと気がすまないから」と、おっしゃっていたが、床下という見えなくなる部分にもかかわらず見た目にこだわるその姿、まさに「職人魂」を見たようで感動しました。
「工事内容02」おしまい。
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