02-29


工事内容23-破風、雨どい設置~大工工事完了検査
00【登場人物】
ウェルズホーム |
美輪さん兄 |
棟梁 |
美輪さん弟 |
棟梁と双子の大工 |
菅原君 |
監理担当 |
志賀君 |
設計担当 |
諸岡板金工業 |
諸岡さん |
板金屋さん |
01【破風、雨どい設置】 2005.01
破風と雨どいが設置された。施工現場は見ていないが、工事は諸岡さん。
まずは破風から紹介。サイディング張りに使用した鉄板コーナーと同じ材料のようだ。以前会った時に寸法を測っていたので、工場で作って現場で釘止めしたと思われる。破風が付いたので、外観上2×4材の見える部分が無くなった。
また、妻小壁に丸い「なんちゃって換気口」が付いた。ここからは換気していないので、単なる飾りだ。
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破風の設置 |
なんちゃって換気口 |
次に雨どい。これは付けるか付けないかで悩んだ。
問題は、落ち葉だ。敷地北側が遊歩道に面しており、そこには家の高さよりもでっかい落葉樹が植えられている。こいつらの落ち葉の量がスゴイ。この落ち葉が雨どいに詰まるのを懸念したのだ。
まあ、緑に囲まれたロケーションにひと目惚れして土地を買ったので、あまり文句を言えないんだが。。。土地を見つけたのは7月で、木々の緑が大変きれいだった。
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遊歩道の落葉樹(12月) |
落ち葉の様子(11月末) |
この落ち葉を見てビックリし、志賀君、菅原君と打合せをした。詰まった時に掃除できるようにする案も出たが、掃除すること自体が大変なので最初から付けないことにした。雪国では雨どいがない、あるいは冬季のみ外す家が多いし、下に砂利を敷いておけば雨水の跳ね返りも最小限に防げるだろう。って考えだ。
でも、諸岡さんと話をしたら「雨どいは付けた方がいい」と言われ予定変更。やっぱり付けることにした。雨どいがないと外壁の汚れ痛みが激しいそうだ。白いサイディングなので雨染みは覚悟しているが、コケがはえる姿は見たくない。。。
一番詰まりやすいのは、雨どいが曲がる(軒どい→たてどい)部分だろう。詰まった時に分解して掃除ができる構造になっているか確認した。
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雨どい |
分解は可能だが屋根に登っての作業は大変そうだ。脚立を買えば、1階屋根から2階屋根に上がることはそんなに難しくないので「詰まった時は自分が屋根に登って掃除してやるぜ!」と、今は思っているが怖くてできないかもしれない。その時は諸岡さんに頼もう。落ち葉には悩まされそうだ。。。
また、今さらこんなことを言ってもしょうがないが、一番最初にプランニングした山小屋風(大屋根)の家にすれば雨どいの掃除は楽だろう。屋根の形状に理由はあるもんだ。
ということで、緑に囲まれた土地に家を建てようと思っている方は、落ち葉対策も考えてプラン作りすることをお勧めする。
02【大工工事完了検査】 2005.01
略して大完検査。大工さんの仕事が完了したので、菅原君に立ち会ってもらい図面どおりになっているか検査した。
しかし、特に検査規格がある訳じゃないし、大工さんには毎週会っていたので「ああして、こうして」なんて言うべきこともない。検査というより「お世話になりました」って、ただただ感謝するだけだ。
差し入れを持って来るのが楽しみだったアドニスママも、「大工さんに会えなくなるのはさみしい」と言っている。そんな自分たちが大好きな大工さんの丁寧な仕事を紹介する。
写真左はキッチンのカウンターテーブル。幅300mm×厚さ30mmの集成材を使用。テーブル両端のR処理や面取りなどとってもきれい。オプションだが、付けてよかった。
写真右はキッチン入り口。壁を半円で切り抜いてもらった。R部分には、曲げベニヤという材質を使用している。通常の合板は縦横に繊維を交差させて強度を出しているが、曲げベニヤは繊維をそろえているのか一方向のみによく曲がる。
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カウンターテーブル |
曲げベニヤでR処理 |
写真左は階段横のニッチ。写真右は床の間。ちょっと遊び心を加えて、Rの左下がり壁とした。同じく曲げベニヤを使用している。棟梁が「ここの壁は薄い方がかっこいい」と言ったのでお任せしたが、仕上がりに満足。
床の間の左側は3枚引き戸。敷居と鴨居はカウンターテーブルと同じ集成材を使用した手作り。溝の加工は見れなかったが、表面のかんな作業を見ることができた。
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ニッチ |
床の間 |
かんなをかけると、カツオ節のように薄~い削りカスが出て、木の表面がツルツルピカピカになる。その違いは歴然。棟梁いわく「最近はこういう手仕事をすることが少なくなった」そうだ。機械化が進んで、釘も手で打たなくなったしね。でも、伝えて欲しい技術だと思う。
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かんな作業 |
かんな作業前
マウスを置くとかんな作業後 |
最後におまけ。
これは玄関の踏み台。最終的に、玄関前は全てデッキになる予定なのだが「それまで何も無いと出入が不便だ」ということで、屋根がかかった頃に余り物の土台や2×4材を利用して、棟梁が半日がかりで作ってくれた。これのお陰で、荷物の搬入や出入がとっても楽だった。使い捨てにするのはもったいないね。
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玄関の踏み台 |
明日からは別の現場に入るそうだが、我が家のデッキを作る時にまた来て下さい。お待ちしております。
「工事内容23」おしまい。
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