02-12

工事内容06

工事内容06-パネル組立工場

00【登場人物】
01【パネル組立工場】

00【登場人物】

株式会社オノツカ 小野塚専務 パネル組立工場
関根課長
ウェルズホーム 志賀君 設計担当

01【パネル組立工場】  2004.11

我が家のパネル組立を行ってくれる「株式会社オノツカ」さんの工場を見学した。本来、別の工場でパネル組立を行う予定だったが、その工場が新潟県小千谷市にあり今回の地震の影響で工場がストップ。急遽、地元郡山市のオノツカさんに、お世話になることになった。これも何かの縁ですね。よろしくお願いします。

ウェルズホームの志賀君と工場を訪ねると、小野塚専務と関根課長が対応してくれた。関根さんは、我が家のパネル図を設計してくれた人だ。図面を見た時からいい人だと想像していたが、やっぱりいい人だった。

では、パネルが、どうやって作られるのか紹介する。まずは材料から。

2×4写真 格付マーク写真 構造用合板写真
2×4材 格付マーク 構造用合板

公庫仕様書P298を参考に格付マークの意味を探ると、
NLGA・・・カナダの格付規格  NFPA・・・格付機関  258・・・メーカー番号
No.1・・・規格  S.P.F・・・樹種  KD1?(読み取れない)・・・含水率  
を示すらしい。 

次に、この材料を所定の長さにカットし、重ねて釘を打つ。
写真左はカットする装置。数値を入力すると、突き当て部分が動くので、それに合わせてカットする。
写真右は材料を押さえて釘を打つ台。カットした材料をここに重ね、エアーシリンダーで押さえる。この状態で釘を打ち固定する。

カット装置写真 押さえ写真
カットする装置 釘打ち台

これを別の台に乗せてパネルを作っていく。マグサは、「かいぎ」をはさんだ2枚合せだ。公庫仕様書P76によると500mmピッチで4本のCN75(青)が必要。青丸が釘。問題なし。多いぐらい。
また、たて枠からマグサへの釘打ちは、公庫仕様書P77によると片側4本のCN90(赤)が必要。これまた4本と言わず6本打っていた。問題なし。

台写真 マグサ写真 マグサ釘打ち写真
材料を台に乗せる マグサと窓台を取付 釘打ち

台にはローラーが付いており、転がして次へ移動。さらに大きなパネルにしていく。
上枠と下枠をセットし、先ほど作った部分を入れる。台には位置決め用のピンが付いているので、そこにセットすれば455mmピッチでたて枠をセットできるようになっている。
スパっと、たて枠をセットする姿はかっこいい。

枠の設置写真 位置決めピン写真
上枠、下枠、たて枠の設置 位置決め用ピン

上枠と下枠の一番端は割れやすいので、まずドリルで穴あけをしてから手で釘を打つ。このひと手間が品質を支える。使う釘はCN90(赤)。公庫仕様書P77によると、たて枠に対し2本を木口打ちすればよい。上枠側と下枠側を2人コンビで作業する。息もぴったり。

両端を釘打ちしたら、次は機械で打っていく。写真は上枠側のみだが下枠側にも同じように釘打ち機が付いている。シリンダーでたて枠を押さえ、2本一度に釘を打つ。すげえ!

上枠釘打ち写真 上枠釘打ち写真
上枠の釘打ち(端部) 上枠の釘打ち(自動)
マウスを置くと拡大します

頭つなぎを付ける。公庫仕様書P71によると、頭つなぎと上枠の釘打ちは端部がCN90(赤)を2本、中間部が500oピッチで平打ちだ。たて枠の間隔が455oピッチだから、これも倍ぐらいの数で釘打ちをしている。多い分には安心だ。問題なし。

構造用合板を付ける。この時点では仮止め。釘はCN50(緑)だ。我が家の1階は2,750oのハイスタッドなので、寸法が3’×9’(910×2,730o)の合板1枚張りで打ってもらう。

頭つなぎの写真 合板の釘打ち写真
頭つなぎの釘打ち 構造用合板の釘打ち(仮止め)

窓部分の構造用合板を機械で切り取る。さっき釘打ちをした機械の中心付近に刃が付いている。なんであんなにうまく切れるんだ?見ていて訳が分からなかった。本日のすげえ!2回目。構造用合板の合せ目が窓にかかっていることも確認。張り方に問題なし。

最後に構造用合板に自動で釘を打つ。本日のメインイベントだった。4台の釘打ち機が一斉に釘を打ち、指定したピッチ分移動して連続で打つ!おおっ。マジすげえぞ!
1本のたて枠を打ったら、ハンドルで機械を移動させ、赤色レーザー光で位置を決めたら、また打つ!打つ!打つ!
釘はCN50(緑)で、構造用合板の外周部分はピッチ100o、中間部分はピッチ200oで打つ。公庫仕様書P84通りで問題なし。

合板カット写真 合板釘打ち写真
構造用合板カット
マウスを置くと拡大します
構造用合板釘打ち
マウスを置くと拡大します

打った釘は、合板へのめり込みもなく、とってもビューティフル!これなら安心。
この後、検査して立てかける。後は、出荷を待つのみ。

釘打ち後写真 パネル写真
釘打ち後 できたパネル

パネル工場が変更になったことで、品質の低下があるのではないかと心配したが、一連の流れを見せてもらい、とっても安心した。工場見学をして本当に良かった。
小野塚専務、関根課長、時間を割いて見せて頂きましてありがとうございました。
パネルの立ち上げが、めちゃくちゃ楽しみだ。


「工事内容06」おしまい。

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