02-20

工事内容14

工事内容14-床下点検〜上棟検査

00【登場人物】
01【床下点検】
02【上棟検査】

00【登場人物】

ウェルズホーム 菅原君 監理担当
美輪さん兄 棟梁
美輪さん弟 棟梁と双子の大工
住まいの水先案内人 堀さん サポートサービス

01【床下点検】  2004.12

床下点検口から床下に潜り込んでみた。実は数日前に、玄関横の基礎に小さなクラックが入り水が染み出ているのを発見したからだ。で、床下点検口をあけると、ここにも水が。。。
昨夜から朝にかけて降った雨水が吹き込んだのか?まだ水切りが付いていないので、基礎と土台は厚さ20mmの基礎パッキン分、隙間があいた状態だ。雨が吹き込んでもしょうがない。
延長コード、ライトを床下に入れ、ほふく前進。一人ダイハードごっこだ。

玄関横のクラック 床下点検口の水
玄関横の基礎にクラックが! 床下点検口に水が!

おおっ、なんじゃこれ!建物西側の床下は、長さ4mぐらいに渡って水浸しやん!
ベースと基礎立ち上がりのつなぎ目がひどい。ここから水が入ったのか?ベース高さはGLよりも高くしてあるから、そんなことは考えにくい。どういうことだ?このつなぎ目には、何かコーキングをした方が良いのか?

西側の床下写真 西側の床下写真
西側の床下 つなぎ目から進入したのか?

不安になり、「住まいの水先案内人」の堀さんにメールした。
堀さんの回答は、「屋根、外壁、水切り、サッシなどがついてない状態では、色んな場所から雨水は入る。現時点でコーキングなどする必要はない。ただし、全て完成しているのに、濡れている場合は対策が必要。」とのこと。とりあえず、何もしなくていいらしい。

ウェルズホームの菅原君も来てくれた。頭にライトを付けて。。。今度は、二人ダイハードだ。
菅原君の意見は、「床下の水は、外壁下地を伝った雨水が基礎パッキンの隙間から風で吹き込まれたもの。雨が止み、風通しのよい基礎立ち上がりの上部から順次乾くので、つなぎ目から染み込んだように見えるだけ。問題ない。水切り、外壁を付けた後で、雨が降った時にもう一度点検してみましょう」とのこと。

堀さんと同じ意見だ。なるほど、納得。この部分に関しては良しとしよう。一人で騒ぎ過ぎたか?

次に、クラックが入っていた玄関横の部分について。
チェックしてみると、ここも水が出ている。写真は玄関の奥側から見た様子。さきほどの基礎外周(外に面している)部分の水は、雨が吹き込んだと考えていい。しかし、ここは外に面していないので、雨が吹き込んだとは考えられない。この水は、どこから?

クラック位置図 玄関横の水写真
基礎立ち上がりの向こうは、玄関収納の土間コン。つまり外に面していない。なのに水が!

菅原君の意見は、土間コンを打設した後、新潟県中越地震の影響で工事が約3週間ストップしたため、雨水が断熱材と基礎のすきまから入り込んでいるのでは?というものだ。
なるほど。そう考えると納得できる。つまり、ここは昨日の雨が吹き込んだのではなく、ずっと以前の雨水が基礎のつなぎ目からしみ出ているのだろう。玄関横にクラックが入ったのも、このせいだろう。

土間コン打設時の写真
土間コン打設時の写真で推測

このままじゃ気持ち悪いので、基礎立ち上がりの根元部分に、小さな水抜き穴をあけることにした。基礎に穴をあけるのは気分がいいものではないが、それではっきりするならいいだろう。穴をあけて何も出なければ、それはそれで良しだ。
穴あけに立ち会うことはできなかったが、見ていた大工さんいわく、「チョロチョロなんてもんじゃない。蛇口をひねったように、ドバッと水が出た」らしい。見たかったなあ。

下は、穴あけ翌日の写真。水の出た跡が残っている。まだ止まってないようだ。玄関の土間部分は、チャプチャプ状態だったのだろう。しばらくこうして乾かすしかない。そのうち止まるでしょ。。。とにかく穴をあけて良かった。出るもんが出てすっきりした感じ。

穴あけ翌日写真 水抜き穴写真
穴あけ翌日。水が出る出る 水抜き穴

タラレバを言うと、土間コン打設後にシートでも被せて養生しておけば良かった。「断熱材のポリスチレンフォームは水に強いから濡れても大丈夫」っていう考えが頭にあったから、濡れるままにしていた。雨水が中に溜まるなんて考えが及ばなかった。まあ、今回は地震による工事の遅れなのでしょうがない。こんなこともあるということで、参考になれば。。。

基礎に入ったクラックの幅を測ろうと隙間ゲージを持ってきたが、クラックがまっすぐじゃないので入らない。しいて言えば幅0.1mmのクラックだ。「住まいの水先案内人」のマニュアルによれば、幅0.3mm以下のひび割れであれば、「かしが存在する可能性は低い」となっているので、強度に影響はないだろう。
きっと、また掘さんに「心配し過ぎ」って言われると思うので、あえて「クラックは問題ないでしょうか?」って聞かなかった(笑)。

すきまゲージ写真 測定写真
すきまゲージ 0.30mm 0.3mmは全然入らない。0.1mmぐらい

床下に潜ったついでに、掃除をしておいた。落ち葉が入ったまま床下断熱材を張ってあり汚かったから。敷地北側の遊歩道にはでっかい落葉樹があり、落ち葉の量が半端じゃない。もうビックリするぐらいの量だ。だから施工中に落ち葉が入っていてもしょうがないと思う。でもこのままじゃ、気がすまない。
家から掃除機を持ち込んで、床下を掃除した。作業はとっても大変だった。でも、きれいになると気持ちいい。

掃除前写真 掃除後写真
掃除前 掃除後 きれい。自己満足

02【上棟検査】  2004.12

ウェルズホームさんの検査表に基づいて上棟検査を行った。検査規格は、建物の垂直が1/1,000以内。建物の水平が2/1,000以内だ。
建物の垂直は、JIOの構造体検査を行った時と同じ下げ振りで測定。建物の水平は、「ダイヤル下げ振り」という測定器を使用していたので紹介する。測定器を床に置くと、傾きが表示される。

計斜番写真 ダイヤル下げ振り写真
ダイヤル下げ振り(商品名 計斜番) 傾きが表示される

測定結果は以下の通り。建物の垂直、水平共に規格内で問題なし。ドアが勝手に開いたり、ビー玉が転がるような家にはならんね。

- 垂直検査 水平検査
場所 1階 2階 1階 2階
検査規格 1/1,000 2/1,000
検査方法 下げ振り ダイヤル下げ振り
測定数 8 8 10 10
最大値 0.7/1,000 0.8/1,000 2.0/1,000 2.0/1,000
平均値 0.46/1,000 0.42/1,000 0.80/1,000 0.85/1,000
σ 0.31/1,000 0.39/1,000 0.63/1,000 0.69/1,000
判定

ちなみに、この2/1,000以内っていう水平規格を、もうちょっと分かりやすく言うと、1,000mm(1m)の距離で段差2mmってこと。
部屋にあった長さ500mmぐらいのベニヤ板とビー玉で簡単に実験してみたけど、段差5mmぐらいで転がった。5/500=10/1,000だ。
表面がツルツルしたフローリング板だと、もっと転がりやすいだろう。規格としてはこのぐらいの数値が必要なのかも。


「工事内容14」おしまい。

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