02-05

性能評価

住宅の性能表示、自分で計算した性能評価について書く。

00【家の仕様】 10【気密性能】
01【性能表示】 11【劣化の軽減(耐久性)】
02【JIO】 12【評価シート】
03【検査、保証コース】 13【高齢者への配慮(バリアフリー)】
04【サポートサービス】 14【熱損失の計算】
05【図面代】 15【コンクリートの耐久性】
06【マニュアル】  
07【構造の安定(耐震性)の計算】  
08【温熱環境(断熱性能)の計算】  
09【開口部の断熱性能】  

このページでは公庫仕様書や「住まいの水先案内人」のマニュアルを参考に自分で色々と計算しています。
素人なので間違いがあってもご容赦下さいませ。
また、マニュアルの内容については「住まいの水先案内人」の堀さんの許可を得て掲載しています。


00【家の仕様】

我が家の仕様をまとめてみた。基本はウェルズホームさんの「住楽シリーズ」。オプション項目は赤色をつけた。2004年当時のスペックです。

構造 枠組壁工法(2×4工法)
基礎 ベタ基礎、立ち上がりGL+400mm、基礎幅120mm、スラブ厚150mm
配筋 主筋D13mm、スラブ筋D13mm@200mm、タテ筋D10mm@200mm
防腐・防蟻 GLより1mまで外壁下地、外周部分、基礎内周部分に防腐防蟻処理
外壁内通気工法(水切り→軒天→棟換気)
床下換気 基礎パッキン工法 厚さ20mm
防湿 ベタ基礎+防湿シート(ハイゼックスシート厚さ0.2mm)
防火 省令準耐火
構造材 構造用合板 JAS特類2級 厚さ15.5mm T&G F☆☆☆☆
土台・大引 89mm×89mm米ツガ 加圧注入防腐土台K3
床束 プラ束(宝生)430P(PR-M) 耐荷重16.7KN
床根太 204(和室)、206(1階)、210(2階)、410(2階補強)
耐力パネル 204 SPF材2級 外壁 構造用合板 特類2級 厚さ9.5o
断熱材 内断熱工法
場所 名称 ランク λ
(W/(m/K))
厚さ
天井 吹込みグラスウール13K A 0.052 200
高密度細繊維グラスウール16K C 0.038 90
押出法ポリスチレンフォーム3種 E 0.028 60
玄関土間 押出法ポリスチレンフォーム1種 C 0.04 100/50 
気密 シッキラー厚さ0.2mm
外壁 東レ YPW-1413N グレーホワイト
屋根 ウッドピースグランデ MY-85 ダークグリーン 厚さ0.35mm
屋根勾配 4寸
サッシ 樹脂サッシLow-Eガラス トステム マイスターU 網戸
玄関ドア 三協 サンナチュレ31型
勝手口 勝手口はオプション
タイル貼り 玄関、FFストーブ床
フロアー ノダEX-NEW F☆☆☆☆ カラーナチュラル
リビングのみ塗り壁 ケンコートY-200
和室 洋間タタミ敷き 
キッチン I型2550 タカラPH型 ライトイエロー Yシンク ステンレス
床下収納 キッチンカウンター 食洗機 IHクッキングヒーター
トイレ TOTO脱臭ウォシュレット TCF261GR
浴室 エモト SLD-1616SE
給湯 エコキュート(施主支給)
TV TVアンテナ 配線追加
換気システム 第3種換気 エモト工業 AES-180V
暖房 FFストーブ トヨトミ FQ-757C
浄化槽 5人槽

01【性能表示】  2004.08

住宅の性能表示について考える。
家を建てるなら絶対に性能表示をしてもらおうと思っていた。建てる前から自分の家の性能が数値で分るなんて、すばらしいことだ。

施主「これこれこういう性能の家を建てたい」って数値で提示。
ハウスメーカー「その性能の家を建てるには、これだけかかります」って図面と見積りを提示。
第3者機関「この建物は上記性能を満足しています」って評価書を提示。

とってもすっきり。本来、契約はこうあるべきだと思う。
「住まいの水先案内人」のホームページを参考に、各項目の等級を簡単に決めてみた。基本レベルは、公庫の基準金利適用住宅の仕様。

項目 等級の範囲 コメント
1.構造の安定性 等級1〜3 耐震性能は、等級3(建築基準法の1.5倍)は欲しいよね。
強い家が欲しいから、2×4構造のハウスメーカーを選んだ訳だし。
2.火災時の安全性 等級1〜4 火災報知器、いるかね?キッチンにはつけるか?準防火地域でもないしなあ。う〜ん、等級1でいいや。
耐火性能はどうだろ?木造だし、等級2ぐらいか?
3.光・視環境 なし 等級ないのでどうでもよい。
4.劣化の軽減 等級1〜3 等級2(2世代もつ家、公庫耐久性基準)は必須。
等級3(3世代もつ家)は木造では難しいのか?違いがよく分らん。
5.維持管理の配慮 等級1〜3 これも具体的にどう違うのかよく分らんけど、等級2か3が欲しい。
6.温熱環境 等級1〜4 等級3(公庫の基準金利適用住宅の基準)か等級4(公庫の次世代省エネ融資の基準)は欲しい。
高断熱、高気密を謳うんなら、当然でしょ。
7.空気環境 等級1〜4 等級4(ノンホルムアルデヒド)で決まり。☆4つですね。
8.高齢者への配慮 等級1〜5 等級2(公庫のバリアフリー仕様)でいいかな。等級3や4は、できれば。等級5は尺モジュールでは無理。
9.音環境 等級1〜3

静かな土地なのでこだわらないが、全窓ペアガラスだし等級3(防音サッシ)になるんじゃない。


02【JIO】  2004.08

日本住宅保証検査機構(JIO)・・・ウェルズホームさんが加入している機構。ジオと読む。
ウェルズホームさんに「性能表示を受けたい」と、お願いしたらJIOの料金249,650円とは別に、申請するのに図面代が必要との見積りが出た。家の見積書には、図面作成費が既に費用計上されてるので、それとは別に図面代が必要とのこと。
JIOに払う性能表示の料金は、地盤調査と、設計時性能評価と、建設時性能評価と、かし保証を含む金額。安くはないけど、まあこれはしゃあない。どこの評価機構もだいたいこんなもん。
しかし、別途図面代?なんだそりゃ?って感じ。どこのハウスメーカーでも取るのだろうか?あんまりゴネて揉めるのもイヤなんで、そんなにつっこまなかった。っていうか金額聞いてすぐあきらめた。図面代が別途かかるなんて思ってもみなかった。

JIOのホームページを見ると、性能評価に必要な建築図面は、「仕様書、仕上表、付近見取り図、配置図、平面図、立面図、矩計図、伏図、壁量計算書、開口率計算書を指します。」となっている。
そんな特別必要となる図面はないと思うけど。公庫に申請する図面に比べたら多いけど。。。伏図、壁量計算、開口率計算書が大変なんか?等級を算出するのは大変な作業なんやろうか?
志賀君も言うてたけど、これじゃあ、性能表示は普及しませんね。残念ですが。。。


03【検査、保証コース】  2004.09

性能表示は、図面代が高いのであきらめた。でも「検査、保証コース(注文住宅165m2未満)」148,050円に申し込むと伝えた。地盤調査と、現場検査(4回)と、かし保証(10年)が含まれる。地盤調査費が68,000円なので、80,000円で検査を4回やってもらえて、かし保証を受けられると考えればいい。
さて、これを高いと見るか安いと見るか?以下、とても心配性な施主の考えとしてお読み下さい。

現在、構造体の10年保証は品確法でハウスメーカーに義務付けられている。しかし、もし「かし」が発生したとして、ハウスメーカーはすぐに修理してくれるだろうか?
「かし」の修理をしなくても、法律ではハウスメーカーに罰則規定がないらしい。周りの評判を気にしてすぐに修理してくれるかもしれないが、なんやかんや言うてやってくれないかもしれない。修理するには当然費用が発生する訳で、自ら好んで修理するハウスメーカーはないと思う。
JIOに申し込めば「かし」が発生した場合に、JIOからハウスメーカーに対して費用の80%が出る。自分は0円。80%の費用が出るならハウスメーカーの負担も少ないので、すぐに修理してもらえるのではないか。

また、大手ハウスメーカーなら大丈夫?なんやろうけど、もしハウスメーカーが倒産しちゃった場合、当然10年保証はなくなる。
でもJIOに申し込んでおけば、JIOが他のハウスメーカーに修理をさせてくれる。こちらも自分は0円。
4回の検査を日当1万円と考えれば、残り4万円で10年保証。保険だと思えば、安いもんじゃん。

でも、JIOの保険があるって言ったって、「かし」なんか発生して欲しくないに決まってる。きちんと施工していれば、10年で「かし」が発生することはないと思う。本当のねらいは、「かし」を未然に防ぐこと。自分もできるだけ現場に行って、工事に間違いがないかチェックするつもり。でも、所詮シロウトだからね。間違いをちゃんと指摘できるように、しっかり勉強せねば。。。とにかくJIOの検査があるっていうことで、きちんとした工事になればいいなと思う。

では、JIOの現場検査はちゃんと見てくれるだろうか?JIOにとって見れば、そう簡単に「かし」が発生して費用の負担ばっかりしてたら困る訳で、きちんと検査してくれるのではないだろうか。パンフレットには「主任検査員は全員が一級級建築士」って謳っている。建築業界で一級がどのくらいすごいんか知らんけど、ここはきちんと検査してくれることを期待したい。

以上は、とても心配性な施主の考えです。
ウェルズホームさんが「いい加減な工事をしそうだ」とか、「潰れそうだ」などということはありません。そんな風に思っていたら、当然、契約なんかしません。これは、「自分たちの家を第3者の目で見てもらいたい」という思いと、家のための保険として考えています。その点だけ、誤解のないようにお願いします。


04【サポートサービス】  2004.09

「住まいの水先案内人」のサポートサービス(建築主デジカメコース)に申し込んだ。
申し込むとマニュアルが送られてくるので、それに従って自分で写真を撮って送るとチェックしてもらえるシステムだ。自分で写真撮影するため、低料金(我が家は、28,000円)が魅力。詳細はホームページを参照。

自分のように「心配性で、自分で検査しないと気がすまない」人間には最適のシステムだと思ってる。JIOの検査(現場4回)+「住まいの水先案内人」のダブルで検査してもらうことになる。これでちょっと安心(笑)。


05【図面代】  2004.09

性能表示を申し込む際に、別途図面代が発生する件について「住まいの水先案内人」の堀さんに質問した。「ハウスメーカーによって対応は違うが、やはり別途図面を書く必要はあり費用は発生する」とのこと。

また、今日「スモリの家」の営業の方が来たので同じ質問をしてみたら、「うちでも図面代がかかります」とのこと。また、スモリの家さんで性能表示を受けた実績は、1件だけとのこと。
図面代の金額は違うが、やっぱ、そういうもんらしい。納得。性能表示が一般に広まらないのは、金額の高さが原因だと実感した。


06【マニュアル】  2004.09

「住まいの水先案内人」の堀さんからマニュアルが届いた。
A4ファイルで何ページだろう。カラーの図、写真入りで、ずっしり。読み応えがありそうだ。性能表示についても詳しく書かれてあるので、これを参考に自分で評価をしてみよう。
「このマニュアル」+「色々相談ができて」=金額28,000円は、絶対お得。ネットで評判が良い理由がわかった。


07【構造の安定(耐震性)の計算】  2004.09

「住まいの水先案内人」のマニュアルを参考に、計算をしてみた。

Step1.必要壁量の計算
木造2階建て(瓦屋根以外)の地震係数は、2階・・・15 1階・・・29(建築基準法、耐震等級1レベル)
これに各階の床面積をかけた数字が、必要壁量となる。

- 床面積(m2 地震係数 必要壁量(cm)
2階 55.49 15 833
1階 67.08 29 1946

Step2.存在壁量の確認
各階のX方向Y方向ごとに、壁倍率と耐力壁の長さと個数をかけて合計する。

- 種類 壁倍率 長さ(cm) 個数 小計(cm) 合計(cm) 判定
2階 X方向 構造用合板 4.5 91 8 3276 3276
石膏ボード 3.0 91 0 0
2階 Y方向 構造用合板 4.5 91 11 4504 5323
石膏ボード 3.0 91 3 819
1階 X方向 構造用合板 4.5 91 10 4095 4095
石膏ボード 3.0 91 0 0
1階 Y方向 構造用合板 4.5 91 10 4095 5187
石膏ボード 3.0 91 4 1092

壁倍率の設定(我が家は2×4構造)

耐力パネル「構造用合板特類2級 9.5mm」の壁倍率は 3.0
石膏ボード 12.5mmの壁倍率は 1.5
建物外周壁は、外側に構造用合板、室内側に石膏ボードが張られるので、壁倍率は 3.0+1.5=4.5
室内壁は、石膏ボードが両面に張られるので、壁倍率は 1.5+1.5=3.0

耐力壁の長さと個数は、安全を見て少なめに計算した。実際は91cmよりも長いところがあっても切り捨て。

Step3.判定
存在壁量が、必要壁量よりも多ければ基準をクリア。
X方向、Y方向の数字の小さい方を取って評価すると、この家の存在壁量は必要壁量を軽くクリア。
存在壁量が、必要壁量の何倍かを比率で表す。

- 必要壁量(cm) 存在壁量(cm) 比率
2階 833 3276 3.93
1階 1946 4095 2.10

次に、耐震等級を上げて計算する。
上記は耐震等級1の計算方式。等級を2、3に上げた場合の計算は以下による。

耐震等級と地震係数(木造2F建て、瓦屋根以外)
- 等級1 等級2 等級3
2階 15 18 22
1階 29 45 54

必要壁量を求める。
その階の必要壁量=等級の地震係数×K×地域地震係数×その階の地震用床面積

Step1.その階の地震用床面積

2階 2階の床面積+2階の吹き抜け面積+小屋裏収納床面積×0.66=
55.49+6.63+0=62.12m2
1階 1階の床面積+2階バルコニー面積×0.4+2階オーバーハング面積=
67.08+0+0=67.08m2

地域地震係数・・・1で計算。(福島県は、0.9で良いらしいが安全側で計算)

Step2.K値の計算

K(2階) 1.3+0.07/(2階の地震用床面積/1階の地震用床面積)=
1.3+0.07/(62.12/67.08)=1.38
K(1階) 0.4+0.6×2階の地震用床面積/1階の地震用床面積=
0.4+0.6×62.12/67.08=0.96

Step3.必要壁量の計算
上記数値を各耐震等級ごとに入力して必要壁量を求め、存在壁量と比較する。存在壁量が、必要壁量よりも多ければ基準をクリア。

耐震等級2の場合
- 耐震等級2の必要壁量 -
地震係数 K値 地域地震係数 地震用
床面積
必要壁量
(cm)
存在壁量
(cm)
判定
2階 18 1.38 1 62.12 1544 3276
1階 45 0.96 1 67.08 2898 4095
耐震等級3の場合
- 耐震等級3の必要壁量 -
地震係数 K値 地域地震係数 地震用
床面積
必要壁量
(cm)
存在壁量
(cm)
判定
2階 22 1.38 1 62.12 1886 3276
1階 54 0.96 1 67.08 3478 4095

耐震等級2、3を共にクリアしていることを確認できた。
耐震等級3をクリアしているので、安心した。やっぱ2X4は地震に強い構造だと言えると思う。
ただし、ダイニング・玄関上部の耐力壁と寝室・ホールの耐力壁がセットバックしているので、ここは補強が必要。その点を、志賀君に再度確認したい。


08【温熱環境(断熱性能)の計算】  2004.09

公庫仕様書(公庫監修の枠組壁工法住宅工事共通仕様書のこと)を参考に、断熱性能を計算してみた。
断熱性能に関する「省エネルギー告示」と「公庫基準」、「性能表示」の関係は以下の通り。(公庫仕様書P148)

告示 公庫基準 性能表示 コメント
旧省エネ基準 融資要件 等級2 ←無視
新省エネ基準 基準金利適用住宅 等級3 ←必須
次世代省エネ基準 省エネ(次世代型)割増融資 等級4 ←できれば

厳密にはそれぞれの基準がイコールという訳ではないが、ニアリーイコールと考えていいらしい。我が家は、基準金利適用住宅でお願いするんだから、等級3以上が必須ということになる。パンフレットに「高断熱」「高気密」を謳っているんだし、できれば等級4も狙いたい。

地域区分(公庫仕様書P144)
自分の住んでいる場所は、福島県郡山市なので地域区分は「V」になる。

ウェルズホームさんが使用する断熱材は、以下の通り。工法は内断熱(充填断熱工法)だ。

場所 種類 ランク λ(W/(m/K)) 厚さ(mm)
天井 ブローインググラスウール(13K) A-1 0.052 200
高性能グラスウール(16K) C 0.038 90
押出法ポリスチレンフォーム3種 E 0.028 60
玄関土間 外気に接する 押出法ポリスチレンフォーム1種 C 0.040 100
その他 C 0.040 50

まず等級3について検討してみる。
必要な断熱材の厚さは、公庫仕様書の表から該当する部分のみを抜粋して記入した。
我が家には「外気に接する床」は存在しないので空白とした。床は全て「その他」に該当する。
また、土間の「その他」は公庫仕様書に記載がなかった。
ウェルズホームさんが使用する断熱材の厚さが、必要な断熱材の厚さを上回っていれば良い。

等級3(基準金利適用住宅)に必要な断熱材の厚さ
地域区分V、気密住宅とする場合(公庫仕様書P152)
- 必要な
熱抵抗値
断熱材の種類と厚さ(mm) ウェルズ仕様 判定
A-1 C E
屋根又は天井 1.2 65 - - 200
0.9 - 40 - 90
外気に接する 1.8 - - 55 - -
その他 1.0 - - 30 60
土間 外気に接する 0.1 - 5 - 100
その他 - - - - 50 -

等級3を楽々クリア。全く問題にならんレベル。

同様に等級4について検討してみる。

等級4(省エネルギー次世代型)に必要な断熱材の厚さ
地域区分V〜X、充填断熱工法の場合(公庫仕様書P175)
- 必要な
熱抵抗値
断熱材の種類と厚さ(mm) ウェルズ仕様 判定
A-1 C E
屋根又は
天井
屋根 4.6 - - - - -
天井 4.0 210 - - 200 ×
2.3 - 89(※) - 90
外気に接する 3.1 - - 90 - -
その他 2.0 - - 60 60
土間 外気に接する 1.7 - 70 - 100
その他 0.5 - 20 - 50

(※)壁の断熱材厚さは、公庫仕様書の表中では95となっているが、熱伝導率λ=0.038(W/(m・K))の場合の特例。

天井がわずか10mm足りず、等級4をクリアできないが、ほぼ等級4レベル。
天井の断熱材はオプションで250mmにすることも可能だが、厚さ50mmの違いなんてきっと体感できないだろうし、割増融資を受ける訳ではないのでこだわらないことにした。それよりも、決められた厚さの断熱材が、きっちりと隙間なく施工されているかどうかの方が重要でしょう。

志賀君に聞いてみると「天井は200mmになってますが、吹き付けなんで実際は200mm以上入っています」とのこと。
だったら、オプションで250mmとするよりも、会社の売り文句として「標準で次世代省エネ基準をクリアしています」ってアピールできるように、天井は210mmって数値を増やせばいいのに。。。そういうブランドというかスペックに弱い自分みたいな施主は安心すると思う。

「昔から200mmということでやっていますから。。。」と、素っ気ない。
自分がウェルズホームの社長やったら、この10mmにこだわるけどなあ。まあ、余計なお世話ですが。


09【開口部の断熱性能】  2004.09

ウェルズホームさんが使用するサッシ、ドアは以下の通り。
遮熱型(Low-E)ペアガラス、樹脂サッシだ。

場所 品名 メーカー 熱貫流率 気密性
サッシ マイスターU トステム 2.33 A-4
勝手口 マイスターU トステム 2.33 A-4
玄関ドア サンナチュレ 三協アルミ 2.33 A-4

等級3(基準金利適用住宅)に必要な熱貫流率は、4.00以下(公庫仕様書P170)なので、楽々クリア。
等級4(省エネルギー次世代型)に必要な熱貫流率は、3.49以下(公庫仕様書P181)なので、これも楽々クリア。
また気密性等級の条件は、「A-3」又は「A-4」なので、これもクリア。

開口部(サッシ、ドア)の断熱性能は、等級4を楽々クリア。
標準でいい物を使ってくれています。ありがたい。


10【気密性能】  2004.09

気密工事について公庫仕様書を見ると(P161、P178)、地域Vの場合は等級3と等級4の違いはない。厚さ0.1mm以上の気密シートで室内を覆えばよい。

ウェルズホームさんの場合、厚さ0.2mmのシート(商品名シッキラー)で施工してくれる。高気密を謳うには、C値(相当隙間面積)が5.0(cm2/m2)以下が必要。T、U地区の場合は2.0以下が必要。

我が家の床面積は122m2なので、C値が5.0の場合、5.0×122=610cm2の隙間となる。だいたいA4サイズ(A4は21cm×30cm)の大きさになる。でかくない?こんな穴あいてたらイヤだなあ。高気密と謳っても、A4サイズのすき間があるのか。。。C値測定してもらうかなあ?

地盤調査の時に成田君に確認したら、C値測定をやってくれるとのこと。
また、「C値は2.0以下になります。そうしないと換気システムがうまく作動しませんから」との心強い言葉。
C値2.0とした場合の隙間は、2.0×122=244cm2 なので往復ハガキ(15cm×20cm)以下になる。
測定は、是非やりたい。


11【劣化の軽減(耐久性)】  2004.09

公庫の耐久性基準は、等級2(50〜60年もつ家)に該当するので、これが必須。
「住まいの水先案内人」のマニュアルによると、等級2と等級3の違いは「軸組の防腐・防蟻」のみで、その他の項目は全て同じ条件。等級2については公庫仕様書の該当ページを記入した。

項目 条件(等級2、3共通) 公庫仕様書 ウェルズ仕様 判定
基礎の高さ 布基礎、ベタ基礎ともに地盤からの高さが40cm以上 P21 40cm
床下防湿 床下に厚み60mm以上のコンクリを打つか、 P23 コンクリ150mm
厚さ0.2mm
厚さ0.1mm以上の防湿シートを敷く。
地盤の防蟻 ベタ基礎か、コンクリ打設か、土壌処理を行う。 P50 ベタ基礎
床下換気 床下換気口(4m以内)か、基礎パッキン工法。 P22 基礎パッキン
土台 水切りの有無 P48 有り
特定の耐久性樹種(ヒノキ、ヒバなど)を使うか、 P48 K3処理材
K3相当以上の加圧注入による防腐、防蟻処理材を使う。
小屋裏換気 両妻壁のみ・・・天井面積の1/300以上 P109〜110 軒裏と棟排気
軒裏のみ・・・天井面積の1/250以上
軒裏と両妻壁・・・天井面積のそれぞれ1/900以上
軒裏と棟排気・・・軒裏は1/900以上、棟は1/1,600以上
軸組の防腐
防蟻
等級2 等級2
外壁通気工法とするか、又は P48〜49 外壁通気工法
かつ薬剤処理
地面から1mまでの軸組は、薬剤処理か、耐久性樹種を使用。
等級3 等級3
K3相当以上の防腐、防蟻処理を行うか、又は マニュアル 外壁通気工法
かつ薬剤処理
外壁通気工法とした上で、かつ地面から1mまでの軸組は薬剤処理か、耐久性樹種を使用。

すべて満足しており、等級3であることが確認できた。


12【評価シート】  2004.09

「住まいの水先案内人」の堀さんから評価シートがメールで届いた。図面を郵送した翌日(堀さんのところに着いた当日)に、評価してもらえたことになる。
結果、耐震等級3、耐劣化(耐久性)等級3、温熱環境(断熱性)等級4
との評価を頂いた。マニュアル、公庫仕様書を参考に自分で計算した内容とほぼ同じ。

また、図面に問題なしとのこと。あとは、きちんと図面どおりに施工できるかどうかだ。


13【高齢者への配慮(バリアフリー)】  2004.10

現在、自分と妻とアドニスの3人だけなので等級が低くても深刻な問題ではないが、将来を考えて「1階和室を老人室」と仮定して検討してみる。
等級2(公庫のバリアフリー仕様)は必須。等級3〜5の基準は「住まいの水先案内人」のマニュアルから記入した。

項目 等級2 等級3 等級4 等級5 ウェルズ仕様 判定
部屋の配置 寝室
トイレ
寝室
トイレ
寝室
トイレ
浴室
寝室
トイレ
浴室
洗面
食事室
玄関
寝室
トイレ
浴室
洗面
食事室
玄関
等級5
部屋の大きさ - 6畳以上 8畳以上 8畳以上 6畳 等級3
階段勾配 - 22/21以下 6/7以下 6/7以下 20/21 等級3
階段形状
(曲がり部)
- 3分割以下 1段+1段 1段+1段 2段+2段 等級3
階段
手すり
勾配≦45° 片側手すり 片側手すり 片側手すり 両側手すり 片側手すり 等級4
勾配>45° 両側手すり 両側手すり 両側手すり -
踏面の差 - 30mm以下 +けこみ板 +角度つける 30mm+けこみ板 等級4
手すりの
設置個所
浴室 トイレ
浴室
(玄関)
(脱衣)
(下地でも可)
トイレ
浴室
玄関
脱衣
トイレ
浴室
浴室出入口
玄関
脱衣
浴室
玄関
(トイレ)
等級3
廊下
ドア
廊下 780mm以上 780mm以上 780mm以上 850mm以上 795mm 等級4
玄関ドア 750mm以上 750mm以上 750mm以上 800mm以上 755mm 等級4
浴室ドア 600mm以上 600mm以上 650mm以上 800mm以上 680mm 等級4
その他のドア - 750mm以上 750mm以上 800mm以上 760mm 等級4
浴室寸法 - 1316以上 1616以上 1616以上 1616 等級5
トイレ寸法 長辺内法
1,300mm以上か
500mm以上の空間
1,100×1,300
mm以上
1,300mm以上 長辺内法
1,700mm
等級3

等級3であることが確認できた。
当初の設計では、トイレ用のドアが585mmと小さかったので、洗面用の大きいドアに変更してもらい上記結果を得た。
等級4にするには、部屋の広さ、階段、トイレなど変更しなければならず大掛かり。
等級5にするには、メーターモジュールにしなければならず建替えが必要か。
Sの家さんの体験施設で車椅子に乗ってみたが、尺モジュールでは狭くて怖かったのは事実だ。実際に車椅子で生活なんてことになったら等級3レベルでは駄目なんだろうけど、今の段階でそこまでお金をかけらない。


14【熱損失の計算】  2004.10

FFストーブの熱量が足りるのか心配だったので、熱損失について考える。公庫仕様書P282〜284を参照。

1.外気に接する面積の計算
※実際と異なるが、面倒なので直方体の箱として考えた。

場所 面積(m2 備考
2階天井 67.07 床面積計算表
1階床 67.07 床面積計算表
周囲面積 207.48 右表を参照→
開口部 30.38 下表を参照↓
外壁 177.10 周囲-開口部
周囲面積の計算
- 北・南面 東・西面
横(m) 9.1 8.19
高さ(m) 6 6
面積(m2 54.6 49.14
面積×2 109.2 98.28
周囲面積(m2 207.48
開口部の計算
場所 1階 2階
東面 ダイニング 勝手口 風呂 寝室 ホール - 場所
1255/1180 800/1880 1275/1010 1710/1180 660/1180 - 横と縦(mm)
1.48 1.50 1.29 2.02 0.78 - 横*縦(m2
西面 リビング リビング リビング 子供 ホール - -
344/315 344/315 344/315 800/1180 1710/1180 - -
0.11 0.11 0.11 0.94 2.02 - -
南面 ダイニング 玄関ドア リビング 寝室 ホール 吹抜け 吹抜け
1710/1180 893/2327 1710/2080 1710/1180 800/1180 800/1180 800/1180
2.02 2.08 3.56 2.02 0.94 0.94 0.94
北面 和室 トイレ 洗面 子供 階段 納戸 WIC
1710/1180 800/780 800/780 1710/1180 800/1180 660/980 660/980
2.02 0.62 0.62 2.02 0.94 0.65 0.65
小計(m2 5.62 4.31 5.58 7.00 4.68 1.59 1.59
合計(m2 30.38 -

2.各部位の熱貫流率(K値)の計算

2階天井
仕様 厚さd
(mm)
熱伝導率
λ
(W/(m・K))
熱抵抗
R=d/λ
(m2・K/W)
熱貫流率
K値=1/ΣR
(W/(m2・K))
備考
室内側熱伝達
抵抗 Ri
- - 0.09 Ri、Roは公庫仕様書P284
表より抜粋
室外側熱伝達
抵抗 Ro
- - 0.09
断熱材
(吹込みGW13K)
200 0.052 3.85 ウェルズホーム
仕様書より
石膏ボード
(2枚張り)
19 0.22 0.09 公庫仕様書P283表より
- ΣR 4.11 0.24 -
1階床
仕様 厚さd
(mm)
熱伝導率
λ
(W/(m・K))
熱抵抗
R=d/λ
(m2・K/W)
熱貫流率
K値=1/ΣR
(W/(m2・K))
備考
室内側熱伝達
抵抗 Ri
- - 0.15 Ri、Roは公庫仕様書P284
表より抜粋
室外側熱伝達
抵抗 Ro
- - 0.15
断熱材
(ポリスチレン3種)
60 0.028 2.14 ウェルズホーム
仕様書より
構造用合板 15.5 0.16 0.10 公庫仕様書
P283表より
フローリング 12 0.16 0.08 公庫仕様書
P283表より
- ΣR 2.61 0.38 -
外壁
仕様 厚さd
(mm)
熱伝導率
λ
(W/(m・K))
熱抵抗
R=d/λ
(m2・K/W)
熱貫流率
K値=1/ΣR
(W/(m2・K))
備考
室内側熱伝達
抵抗 Ri
- - 0.11 Ri、Roは公庫仕様書P284
表より抜粋
室外側熱伝達
抵抗 Ro
- - 0.04
断熱材
(GW16K)
90 0.038 2.37 ウェルズホーム
仕様書より
構造用合板 9.5 0.16 0.06 公庫仕様書
P283表より
石膏ボード
(1枚張り)
12.5 0.22 0.06 公庫仕様書
P283表より
- ΣR 2.63 0.38 -
開口部
場所 品名 メーカー 熱貫流率
(W/(m2・K))
備考
サッシ マイスターU トステム 2.33 カタログより
勝手口 マイスターU トステム 2.33 カタログより
玄関ドア サンナチュレ 三協アルミ 2.33 カタログより

3.熱損失の計算

各場所の熱損失
場所 面積(m2 熱貫流率
(W/(m2・K))
熱損失(面積*熱貫流率)
(W/K)
備考
2階天井 67.07 0.24 16.31 -
1階床 67.07 0.38 25.65 -
開口部 30.38 2.33 70.78 開口部からの損失が大きい!
外壁 177.10 0.38 67.22 -
- 合計 179.96 @
換気による熱損失
換気回数
(回/時間)
気積(m3 換気熱損失
(W/K)
備考
0.5 314 47.10 A
換気熱損失=0.3*換気回数*気積
気積=床面積*天井高

各場所の熱損失の合計@と、換気による熱損失Aの合計が熱損失合計となる。

熱損失合計(W/K) @+A 227.06
延べ床面積(m2 122.55
Q値(W/(m2・K)) 1.85
Q値=熱損失合計/延べ床面積

熱損失係数Q値は、大変よい数値になっている。
これは、柱の熱橋を考慮していないからだ。柱の面積が分からないので計算できなかった。つまり上記Q値は、外壁全面が断熱材で覆われた外断熱の数値ということ。我が家は内断熱なので、実際の数値はこれより劣る。概算として利用しよう。

4.必要熱量の計算
熱損失合計に温度差をかけると、失う熱量が分かる。

熱損失合計(W/K) 227.06 上記@+A
温度差(℃) 20 外気0℃、室内20℃の場合
必要熱量(W) 4,541 =熱損失合計*温度差

温度差20℃の場合、4,541Wの熱損失があるので、暖房器具はこれ以上の発熱量が必要。5KWぐらい欲しい。
標準で付くFFストーブの発熱量は、7.5KW(強)〜1.7(微小)。5KWをより大きい発熱量を持っているので、選定は問題ないことが確認できた。

ちなみに、別途料金を払えばウェルズホームさんできちんとQ値計算をしてくれる。


15【コンクリートの耐久性】  2004.10

「住まいの水先案内人」のマニュアルを基に、コンクリートの耐久性について考える。
水が多いと打設しやすい。もっとも多く使われるのが水セメント比60%ぐらいで、かぶり厚30mmだと耐用年数は約45年。でも、水セメント比を55%にすると同じかぶり厚でも70年ぐらいに延びるそうだ。
水セメント比・・・水の重さ/セメントの重さ*100

公庫仕様では、「呼び強度24N/mm2、スランプ18cm」となっている(公庫仕様書P22)が、水セメント比の記述は無い。また、呼び強度と設計強度は別物で「呼び強度=設計強度+3+温度補正」にするそうだ。
JIOのコンクリート検査では、設計強度が18N/mm2以上となっている。今の季節なら温度補正は0(ゼロ)なので、設計強度が18なら、呼び強度は18+3+0=21N/mm2となる。
公庫仕様のコンクリートを打設してもらえば、強度的には問題無いだろう。ややこしい。。。

じゃあ、公庫仕様の「呼び強度24N/mm2、スランプ18cm」っていうコンクリートの、水セメント比はいくらなの?「住まいの水先案内人」の堀さんに聞いてみた。

上記質問に対する答えは、無い。なぜなら、呼び強度、スランプ、水セメント比に直接的な相関は無く、水セメント比はコンクリートの耐久性に影響するもので、強さに影響するものではないから。つまり、水セメント比に関係なく強度が出せるということらしい。
下表はマニュアルに載っている「水セメント比」と「かぶり厚」と「等級」の関係。

- 等級2 等級3
水セメント比 55% 60% 50% 55%
かぶり厚立ち上がり部分 40mm 50mm 40mm 50mm
かぶり厚ベース部分 60mm 70mm 60mm 70mm

等級2と等級3は、かぶり厚は同じでも水セメント比が違う。

水セメント比はコンクリートの配合表に書かれているので、業者から配合表をもらうようお願いした。我が家の基礎図面では、かぶり厚が立ち上がり部40mm、ベース部60mmになっているので、水セメント比が55%なら等級2、50%なら等級3に該当する。50%だと打設しにくく弊害があるかもしれない。ジャンカだらけの基礎ができたら目も当てられん。あんまりこだわらない方がいいかも。。。

2004.10.09 コンクリートの配合表をもらった。
ウェルズホームさんが使用するコンクリート会社は、「株式会社 鈴木建業所」。富久山町にあるので、現場まで30分ぐらいで来れるだろう。

通常使用するコンクリートは「呼び強度24N/mm2、スランプ18cm、水セメント比60.5%」になっている。上記マニュアルの表には当てはめることができない。等級1レベルだろうか?

「呼び強度24N/mm2のままで、水セメント比を55%にできないのか?」と尋ねたが、それは無理で「水セメント比を下げると、それだけセメントの量が増えるので強度も上がるし、値段も上がる」とのこと。
水セメント比55%以下にこだわると、「呼び強度30N/mm2、スランプ18cm、水セメント比53%」となり、標準のコンクリートよりも10万円以上のコストアップとなるそうだ。

- ウェルズ標準 オプション オプション
水セメント比 60.5% 57% 53%
呼び強度N/mm2 24 27 30
かぶり厚立ち上がり部分 40mm 40mm 40mm
かぶり厚ベース部分 60mm 60mm 60mm

「住まいの水先案内人」の堀さんに聞いた話と食い違ってるし、セメント代が10万円以上は高い!と思うが、これが現実なのでしょうがない。。。
地盤調査の結果「布基礎」から「ベタ基礎」に変更したので既に27万円の費用が発生しているし、これ以上の出費は避けたい。

「水セメント比60%」でも「かぶり厚40mm」あれば、コンクリートの中性化までの耐用年数は80年以上ある。との理由から、「水セメント比は60.5%で良し」とした。
ただし、水セメント比を標準としたので、かぶり厚のチェックは念入りにしなければならない。
標準で「ベタ基礎」とか「立ち上がり幅150mm」の基礎を採用しているハウスメーカーをうらやましく思う。


「性能評価」おしまい。

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