03-11

庭と芝11

庭と芝11-サッチ取り〜バックヤード

01【サッチ取り】
02【追肥】
03【バックヤード】

01【サッチ取り】  2005.10

芝刈り後のサッチ(葉のカス)を放置することは、芝に良くない。病気の原因となるらしい。
我が家ではサッチ取りに、熊手とバキュームブロワーを併用している。バキュームブロワーは「PSV-600」(リョービ)で買値9,300円。ノズルを回転させるとバキュームとブローの切り替えができるので、サッチや落ち葉などを吹き飛ばす&吸引のどちらも可。ただし、吸引能力は低い。

ブロワー写真
バキュームブロワーと延長コード

ちょいと話がそれるが、購入のいきさつについて紹介する。自分は遊歩道の落ち葉対策のため、「コンプレッサーを買って家の外回りに配管を設置し、エアーガンで落ち葉を吹き飛ばす」という構想を持っていた。「ほうきで掃くよりゼッタイ楽じゃん」と、エアーガンだけ先に購入していた。

自分のオヤジは自動車の車体整備・塗装業をやっており、子供の頃、外で遊んで汚れた服をエアーガンできれいにしてもらったのを覚えている。その記憶からこの構想を思いついたのだが、あっけなくオヤジに反対された。

ホームセンターに売っている1馬力(735W)ぐらいの小さなコンプレッサー(売値1万円ぐらい)では、すぐにエアーが無くなり使い物にならんそうだ。吹いている時間よりも待っている時間の方が長いなんてことになるらしい。バッ〜とエアーを吹き続けるなら少なくとも3馬力ぐらいは欲しくなり、値段も高いし(ウン万円〜)置き場所にも困るとのこと。ちなみに、オヤジは5馬力を所有。さすがプロ。

家庭用なら、電気式のブロワーを買った方が吹き続けることもできるし持ち運びも可能。「コンプレッサーはやめとけ。こっちにしとけ!」と言われたので、素直に忠告に従い30mの延長コードとセットで購入した。普通は、サッチ取りにブロワーは要らないと思う。熊手で掃いたり、芝刈り機のサッチ取り(オプション)を使用すればいい。我が家の場合、落ち葉対策が主目的で購入し、ついでにサッチ取りにも使用している感じ。

しかし、欠点もある。うるさいのだ。リョービのカタログには「低騒音設計」で当社従来比10%減と謳っているが、家庭用掃除機の何倍もの音がする。芝刈り機はリール刃を回転させるモーター音がするが、とっても静か。できれば気持ちのいい早朝に芝刈りをしてサッチ取りまでやりたいのだが、ブロワーは使用できない。うるさくて近所迷惑になってしまう。もっと静かなブロワーを作ってもらいたいもんだ。


02【追肥】  2005.10

雪印種苗のホームページによると、「窒素、リン酸、加里の成分が各10%程度の有機化成肥料または緩効性肥料を、10月は20g/m2散布する」ことになっている。
季節によって施肥量は異なるが、今月はN(窒素)P(リン酸)K(カリ)の各成分が、1m2当り2g(=20g×10%)で適量ということだ。

しかし、発芽して間もないので肥料焼けが怖い。液肥として使い慣れた「ハイポネックス」200倍液を毎週1リットル/m2散布していた。200倍液を作るには、キャップ半分(10ml)をジョウロ(2リットル)に入れて溶かせばいい。
N6P10K5なので、1m2当りN0.3g P0.5g K0.25gを施肥したことになる(N=1,000ml/200倍×6%)。毎週液肥を散布しても、標準の2gに足りないぐらいの量だ。

ちなみにタキイ種苗のホームページによると、「窒素成分は、1回2〜4g/m2を年4〜5回与えるとよい。年間の施肥量は12〜15g/m2が目安となる」そうだ。内容的には雪印種苗と同じだね。

発芽後3週間が経過したので、固形肥料を与えてみることにした。
ホームセンターに行って、またしても「芝生の肥料」という分かりやすいネーミングの肥料を5kg購入した。種まき前に使ったのとは別会社の物で、有機100%を謳っている。NPKの割合も低く、N2.5P2.5K1.5だ。

肥料写真
固形肥料

ちょっと少なめに50g/m2まいた。N1.25g P1.25g K0.75g施肥したことになる(N=50g×2.5%)。まいたらすぐに散水して肥料を溶かすようにする。有機100%は臭いんじゃないかと心配したが、問題なし。ほんまに有機100%なんかと疑わしくなるぐらい。

施肥後、心配した肥料焼けもなく順調に生育している。やっぱ、有機はいいのかな。
これを使い切ったら、自分でブレンドした有機肥料を使ってみようと思い、素材として「油かす、魚かす、骨粉、草木灰」を購入した。パッケージに書かれてあるNPKの各成分を表に示す。おまけとして、ネットで調べた化学肥料の成分も示す。

各成分の含有率
区別 種類 成分(%)
N(窒素) P(リン酸) K(カリウム)
有機肥料 油かす 5.3 2.0 1.0
魚かす 7.0 7.0 -
骨粉 2.0 24.0 -
草木灰 - 0.9 15.6
化学肥料 硫安 20.8 - -
過リン酸石灰 - 15.6 -
硫酸カリ - - 47.7

窒素成分が多いのは油かす、魚かす。
リン酸成分が多いのは骨粉。
カリウム成分が多いのは草木灰。

これらを組み合わせてバランスの取れた肥料を作ってみよう。エクセルで簡単にシュミレーションしてみる。
まず、全て100gずつ配合すると、N3.6P8.5K4.2という偏った肥料が400gできた。これじゃ、いかん。

種類 配合(g) 成分(g)
N(窒素) P(リン酸) K(カリウム)
油かす 100 5.3 2.0 1.0
魚かす 100 7.0 7.0 -
骨粉 100 2.0 24.0 -
草木灰 100 - 0.9 15.6
合計 400 成分(g)
14.3 33.9 16.6
成分(%)
3.6 8.5 4.2

油かすを200gに倍増して骨粉を50gに半減すると、N4.1P5.3K3.9という肥料が450gできた。これならいいかな。

種類 配合(g) 成分(g)
N(窒素) P(リン酸) K(カリウム)
油かす 200 10.6 4.0 2.0
魚かす 100 7.0 7.0 -
骨粉 50 1.0 12.0 -
草木灰 100 - 0.9 15.6
合計 450 成分(g)
18.6 23.9 17.6
成分(%)
4.1 5.3 3.9

でも、450gはハンパだな。きっちり500gできて、かつ全ての数字をそろえてみよう。連立方程式を解けば解答が出るのだろうが、途中で断念。ひたすらエクセルに数字を打ち込むこと1時間(笑)。やっと、できた。

究極のブレンド?は、油かす312g、魚かす38g、骨粉42g、草木灰108gだ。これでN4.0P4.0K4.0の肥料が500gできる。

種類 配合(g) 成分(g)
N(窒素) P(リン酸) K(カリウム)
油かす 312 16.5 6.2 3.1
魚かす 38 2.7 2.7 -
骨粉 42 0.8 10.1 -
草木灰 108 - 1.0 16.9
合計 500 成分(g)
20.0 20.0 20.0
成分(%)
4.0 4.0 4.0

肥料を作っている会社によって各成分の割合は違うので、参考までに。


03【バックヤード】  2005.10

建物西側から境界までの幅1m長さ10mのスペースは、当初コンクリートを打設するつもりだった。しかし、園芸用のバックヤードに利用しようという気になり、土のまま残した。庭と芝03参照。
ところが実際は、メインの庭や野菜の世話で手一杯だったので、全く活用していない。時々、除草剤を散布するぐらいで、ほったらかしたまま。境界のブロックには苔が生えているし、基礎の立ち上がり部分は雨水の跳ね返りで汚れてしまっている。このままじゃ、いかん。さて、どうしよう。

まず、日当たりの良くない部分に化粧砂利を敷くことにした。通常、ウェルズホームさんで家を建てると、標準工事として建物周りに化粧砂利を敷いてもらえるが、コンクリートを打つ予定だったので敷いていないままだ。

今さらだけど桑名さんに「敷くのは自分でやるから、化粧砂利をちょうだい」って、お願いしたら「いいですよ」とのこと。ラッキー。ホームセンターで買うと結構な値段がするもんね。
面積を計算して7.2m2に砂利を敷くことにした。厚さ5cmで計算して0.36m3が必要だ。桑名さんに必要な量を伝えて、ドサッと届けてもらった。

化粧砂利の写真
化粧砂利の山

砂利を敷く前に、雑草を抜いて整地し除草シートを下に敷いておいた。除草シートは、雑草の発生を防ぐことができるし、レイアウトを変更したい時に、砂利をどかすのに便利だろうということで採用。砂利を敷くことで、基礎の立ち上がり部分への雨水の跳ね返りが解消された。

続いて日当たりが比較的よい庭に近い部分に、花壇を設置した。あくまでもバックヤードなので、きれいに見せる必要はないと思うが、地面を掘って砕石層を取り除く労力を考えたら、レンガを積んで新しく土を入れた方がラク。なおかつ高さがあった方が日当たりもいいし、使い勝手もいいだろう。
お盆休みに、庭にレンガを設置してから2ヶ月。庭と芝06参照。あの時はもうやりたくないと思ったのに、またやりたくなった。

花壇の大きさは、2,400mm(W)×400mm(D)×200mm(H)。庭に使ったレンガ(@78円)と同じ物を70個使用した。
レンガは目地をずらして積むので、両端に半分サイズのレンガが必要となる。タガネを使って叩き割る方法もあるが、きれいに割る自信が無かったので、グラインダーにダイヤモンドカッターを装着し、土のう袋の上でカットした。
しかし、すんげえうるさい。そして、すんごい粉が出る。スキーのゴーグルをして作業したが、帽子をかぶり忘れて頭が真っ白になっちゃった。レンガをカットする時は、帽子、マスク、ゴーグル、手袋は必須だ。危険な作業なので注意してね。

グラインダー写真
グラインダーとダイヤモンドカッター

材料が準備できたら、あとはモルタルを使って積むだけ。前回と違って曲線部分が無いので簡単だろうと予想していた。しかし、安いレンガなのでレンガ自体が曲がっている。曲がったレンガをまっすぐ積むのは難しかった。まともなレンガを使えばいいだけの話かも。

2週に渡って作業を行い、花壇の完成。両サイドは変化を付けて高さを低くしてみた。目地幅が不揃いだが、まあ許そう。今回は目地ゴテを購入して作業したので、指がヒリヒリしなかった。そこだけは、ちょっとえらくなった。

花壇の写真
花壇の完成

道路に面したメインの花壇や、庭のボーダー部分に植える苗の保管を、ここで行う予定。


「庭と芝11」おしまい。

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