03-17

庭と芝17

庭と芝17-つるバラとクレマチス3〜ペイビング

01【つるバラとクレマチス3】
02【ペイビング】

01【つるバラとクレマチス3】  2007.02

[つるバラ] 品種名:CLアイスバーグ
2006.06に初めて開花し、きれいな花を楽しませてくれたが(庭と芝14参照)、花後も枝が伸びる伸びる。あっという間にラティス上空まで届き、長さは3mを超えた。こんなに簡単に伸びるとは思わなかった。

しかし、黒点病にかかってしまい、秋に返り咲くこともなく次々と落葉。発病した枝をバッチンバッチン剪定するハメに。長雨で薬の散布が遅れたのが敗因。今年こそは発病させないように、薬を散布しようと思う。

さて、楽しみの一つだった誘引作業を行ったので紹介する。枝を水平にすると花付きが良くなるので、冬の間にやっておく作業だ。
まず、枝をラティスから取り外すのだが、この時に自分の失敗に気付く。ラティスの格子の中を通り抜けて枝が伸びており、外すのがえらい大変だった。強引に引っ張って外したら、芽を傷付けてしまった。
冬の誘引のことを考えて、枝が格子の中を通らないようにすべき。ラティスを使用している人は、ご注意を。

次に、残っている古い葉を全て手で取り除き、病気予防のために石灰硫黄合剤を塗布。薬が物置にかかると塗装を痛めるかもしれないので、噴霧はせずにハケ塗りした。
薬は茶色だが、乾くと銀色に変化しコーティングされたようになる。これで、しばらくは病害虫の心配がいらない。

石灰硫黄合剤写真
石灰硫黄合剤

また、物置上空だけではスペースが足りないと判断し、隣家との境界に沿っても誘引することにした。しかし、お隣さんの黒いフェンスに誘引する訳にはいかないので、敷地内にラティスフェンスを新設した。ママから「背を高くしないで」と言われたので、高さ90×幅180cmの横長使い。

取付は、もう慣れたもんだ。支柱用の金具を地面に刺してモルタルで補強し、支柱とラティスを固定金具でネジ止め。物置のラティスと連結したので、強度もアップ。

ラティス支柱写真 ラティス写真
支柱と金具を地面に固定 支柱にラティスを取付

これで準備ができた。まず、物置横から誘引する。まっすぐ伸ばしてあった枝をグイグイと横に曲げて、ヘアピンカーブを描きながらラティスに固定。直径1cmぐらいの細い枝は柔らかく曲げやすいが、直径2cmにもなる太い枝は硬くて曲げるのが大変。
曲げている最中に、うっかり枝から手を離すと、すごい勢いで暴れながら元に戻る。トゲ付きのムチだ。アイスバーグはトゲが少ないので扱い易いと聞くが、それでも怖い。ゴーグルをした方が安全。

株元から伸びる6本の枝のうち、4本を物置横に誘引し、再び物置上空を目指す。残り2本は、新設したラティスに誘引。こちらは、ヘアピンカーブを描く必要もなく、まっすぐ横にして固定。あの枝の伸びっぷりからすると、高さ90cmでは足りないかもしれないが、横に横に伸ばしてみようと思っている。

誘引写真 誘引写真
ヘアピンカーブで4本 境界沿いに2本(枝は誇張してある)

全て我流なので、このやり方が正しいかどうかは不明だが、なんとか誘引完了。バラの愛好家は「花のない冬が一番楽しい」と言うけれど、それがどういう事なのかちょっと分かった。
自分はやっぱり春が一番好きだけど、どんな花を咲かせるか想像しながら作業するのは、確かに楽しい。フェンスと物置上空が、バラで覆いつくされるのを夢見ている。ワクワク。

[クレマチス] 品種名:プリンスチャールズ
物置の陰で成長が悪かったクレマチス。例によって、地上部は枯れたようにしか見えない。もしかしたら、本当に枯れちゃったのかもしれない。
どっちにせよこの場所ではダメなので、春に芽を出してくれることを祈りつつ、日当たりの良いつるバラ側のコーナーへ移植することにした。

掘り起こしてみると、予想以上に根がしっかり張っていた。頑張ってたんだね。きっと、まだ生きてるぞ。
移植の際に、ちょっと根を切ってしまったが、今年こそきれいな花を見せておくれ。

クレマチス写真
頑張れ!クレマチス

02【ペイビング】  2007.03

ペイビングとは、レンガや石などを敷くこと。つるバラを誘引するためにラティスを延長した部分に、レンガを敷いてみた。ここにイスを置いて、バラとクレマチスに囲まれるのだ。
最初のレイアウト(庭と芝01参照)から、どんどん変化し、またしても芝の面積が減った。へへ。思いついたらやってみないと気が済まないんだよねえ。

形状は、半径1.8mの90度扇形。中心部分は植栽を植えたいので半径0.6mぐらい土のまま残す。
レンガ敷きの断面構造は、下から順に土、除草シート、砕石(4cm)、砂(4cm)、レンガ(4.5cm)とした。

除草シートは無くても可。雑草を生やさない目的で使った訳ではなく、ペイピングを取り壊す時に楽だろうと考えて敷いた。近い将来、またレイアウトを変えたくなる可能性大。我ながら、何をやりたくなるか分かったもんじゃない。

まず下地作り。ペイピングは、この下地が重要。手抜き工事だと、レンガが凸凹になってしまうらしい。
芝を剥がして深さ12.5cmまで掘って突き固める。ランマーやプレートなどの機械を持っている訳がないので、靴で踏んだ後、90mm角の角材でバッコンバッコンした。

この家ができてから、何回庭に穴を掘ったかなあ?ガーデニングって、こんなに穴を掘るものなのか?俺って、おかしいのか???また意識がモウロウとしてきた。

穴掘り写真 水糸とばか棒写真
穴を掘ってバッコン 水糸とバカ棒

既存のコンクリートブロックを基準に水糸を張り、バカ棒を使って水糸からの距離を確認。
バカ棒とは、深さの印を付けた棒のこと。我が家の基礎工事でも大活躍していた(工事内容01参照)。バカでも使えるからバカ棒と言うらしい。とっても便利なので、お勧め。

土の上に除草シートを敷いてから、砕石を厚さ4cmになるよう敷き詰めて、再びバッコンバッコンする。砕石は庭から掘り出した物を再利用した。

その上に砂を厚さ4cm敷き詰めて、ベニヤ板を使って平らにならす。取り壊すことを考えて、セメントは使用しなかった。いわゆる「砂決め」。

砕石写真 砂写真
砕石を敷いてバッコン 砂を敷いて平らにする

これで、レンガを並べる準備ができた。さて、どんなパターンで並べよう?パターンによって受ける印象も違うし、種類が色々あって迷う。
90度の扇形地なので、うろこ状や放射線状に並べるのが自然か?しかし、レンガのカットがたくさんあって大変そうなので、却下。「ヘリンボーン」でやってみることにした。

できあがりの感じをつかむため、ざくっと仮置きしてみる。しかし、ここで問題発生。
レンガは、赤(オレンジ)、白(ピンク)など適当に混ぜて購入したのだが、これが失敗。次にどの色を置くかで迷ってしまうのだ。最初は何も考えずに、手に取ったレンガを置いてみた。しかし、赤、赤、赤って続くと、うっ変かな?ここらで、白か?などと考えてしまう。
こんなことで悩む自分は、やっぱりおバカさんだろうか?

レンガの色写真
次は赤?白?どっち?

ママに相談したら「じゃあ、レンガで模様を書けば〜」と、さらに難しいことを言い放つ。「どんな模様なら、できるだろう?」作業を中断し、真剣に悩むこと一週間。

「マーくんの大好きなアンパンマンが描けるだろうか?」などと考えたが、無理。自分には難しすぎる。結局、赤っぽいレンガだけを買い足して白は使わないことにした。全部赤なら、悩む必要がない。

自分と同じく、次にどれを敷くかで悩みそうだと思う人は、レンガは同一色にするといいと思う。

仮置きしたレンガを全て取り出し、最初から並べる。こうやって簡単にやり直しができるのは、砂決めのいい所。
レンガの大きさや厚みにバラツキがあるので、1個1個レンガの傾きと高さをレベルで確認。低ければ砂を足し、高ければプラスチックハンマーで叩いて合わせる。

目地幅(レンガとレンガのスキマ)によっても印象が変わるが、砂決めの場合は大きくできない。砂決めで目地幅を大きく(5〜10mmぐらい)取ると、レンガがぐらついたり、霜柱で目地砂が持ち上げられたりする。目地コテの厚さが3mmだったので、これを使用して目地幅3mm以下で調整。
あとは、これの繰り返し。パターンを間違わないよう、きっちり並べていけばいい。

円弧の部分は、水糸の両端に割り箸と鉛筆を結び、割り箸を中心にして円を描き、レンガをカットする線を引いた。グラインダーにダイヤモンドカッターを装着し、レンガをカット。マスク、帽子、ゴーグルをお忘れなく。
カットした切り口はとがっていて、いかにも「ここ切りました〜」って感じなので、レンガ同士をこすりあわせて自然な感じに面取りする(角を落とす)といい。

レンガのカット写真 珪砂の写真
レンガのカット 珪砂をまく

レンガを敷き詰めたら、その上から珪砂と呼ばれる小さな砂をまいて目地を埋める。目地幅が狭くて珪砂が入りにくい場所は、マイナスドライバーでレンガをこじって入れた。
水をまくと砂が沈むので、さらに珪砂をまいて目地を埋める。目地に砂が入ることでレンガが固定される。
ただし、外周部分のカットした小さなレンガは、珪砂だけでは固定しきれなかったので、ここだけモルタルで固定した。

一ヶ月がかりで、やっと完成!初めてにしては上出来だ。
ここに、どんなイスを置こうかな。イスの両サイドに、鉢植えも置きたいな。楽しい悩みが増えた。

完成写真
ペイビング完成

レンガのカットが大変なのと、きれいに平らにするのは根気が必要だが、庭が土のままで雑草に悩んでいるぐらいなら、レンガや石を敷いたほうが絶対にいい。DIY好きの方は、お試しあれ。


「庭と芝17」おしまい。

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